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最強格闘家になろう

最強格闘家になろう 第三十八話「乂門」

乂(ガイ)と言う字の意味は刈り取ると言う意味である。 乂門…それは男達の通称である。 乂門と言う組織が出来たのは幕末であった。 当時の倒幕運動の過激派から生まれた組織である。 当時は倒幕派の一派でしかなかった乂門であったが、加賀一(ヒトシ)とその盟…

最強格闘家になろう 第三十七話「できっこないをやらなくちゃ」

https://www.toho.co.jp/movie/lineup/birigal.htmlより 選手入場口、観客の歓声が聞こえて来る。 薄暗いそこに2人の男がいた。 1人は片腕を包帯で吊るしていた。前田修人である。もう1人は小柄な男である。 彼の両腕は包帯で巻かれ、鼻もテーピングで固定さ…

最強格闘家になろう 第三十六話「リリース&バキューム」

選手控室、スティーピーワンダーはベンチに横たわり、来るべき戦いの時に備えていた。 次の相手はサンボマスター、しかも打投極のサンボを習得している。厄介な相手だ… 獣は狩りの時まで身を伏せて眠る。ほんの1mmでも多くの力を相手にぶつける為に、瞳を閉…

最強格闘家になろう 第三十五話「怪物誕生」

グラップラー刃牙35巻より 暗い実験室だった。灯はその老人のいる一角を残し、全て消えている。 老人は映像を眺めていた。世に言うスカトロと言うジャンルの映像だ。 この老人、ジャン・ライソンはタバコを咥えながら、ディスプレイに映る映像を食い入るよう…

最強格闘家になろう 第三十四話「因縁決着」

原の隆起した上半身が露わになった。 そこには大きな文字で一言 「ベーオウルフ」 と書かれていた。 ベーオウルフとは古代、ドラゴンを倒した英雄の名である https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ベーオウルフ ドラゴンにとっては天敵の男である。 ドラゴンを自…

最強格闘家になろう 第三十三話「ドラゴンボール」

晴男は清々しい気持ちでマットから降りた。 依然として観客の声援が会場に轟いている。 まるでウィルスに対するワクチンの様に、敵と環境によって戦略を変える。 これこそがただ戦いに明け暮れ、経験を積み、数多の武術を習得した己にふさわしい奥義であると…

最強格闘家になろう 第三十一話「その名は魔門」

加賀八明と矢吹晴男は机を挟んで向かい合っていた。 その日、師弟は高級料亭にいた。 雨が降りしきる庭園が彼らのいる部屋から見える。 目の前に並ぶ料理を楽しみながら、2人は酒を酌み交わしていた。 「矢吹…」 加賀が剃刀で切ったように細い目を晴男に向け…

最強格闘家になろう 第三十話話「風雲急を告げる」

http://www.alfee.comより 東京ドーム…大晦日、格闘技イベント「SUNSET」を観覧するため集まった55000人は唖然とした。 彼らが待ちに待っていたメインイベント、 「最強ボクサー生田vs最強プロレスラー棚伏」が大波乱の展開となったからである。 これは後日…

最強格闘家になろう 第二十九話「世界はそれを、愛と呼ぶんだぜ」

https://sambomaster.com/sp/profile/より 前田の拳が宙にはじき出される。 オーソドックスなワンツーのコンビネーションパンチ。 メリケンサックを仕込んでいるであろう拳をモロに受ければ、体が壊れてしまう。 山口は身をひねり、拳をかわしつつ、後ろに下…

最強格闘家になろう 第二十八話 「ぬくもりという名の獣道」

夜更け前、薄暗い4畳半。 ここが前田の全てである。 男は一日中ここで身体をいじめぬく。 前田が自身の部屋に引き籠るようになって早15年である。 小学6年生の頃、酷い虐めにあった。 ガキ大将とその取り巻きに囲まれて袋叩きにされた。 きっかけは特にない…

最強格闘家になろう 第二十七話「反則王」

喧嘩凸版トーナメントと同じ時間、東京ドームで行われていたのは、格闘技の祭典「SUNSET」 古今東西、数多の格闘者達が出場する大人気イベントである。 そのメインイベントはWBBミドル級チャンピオンにもなった元ボクサー生田省吾と寿日本プロレスの絶対エー…

最強格闘家になろう 第二十六話「便打」

月が街を照らしている。 冷たい外気のせいで霞がかった公園に1人の男がいた。 加賀七明は武道館を出て、タバコを燻らせていた。 弟子の吉岡が倒れた今、苦々しい思いを胸中に抱えていた。 「ついに、ワシは弟に勝てへんかったんか…」 最強の男、加賀八明は七…

最強格闘家になろう 第二十五話「第五試合食うか食われるか」

https://bestcarweb.jp/news/entame/2454より すごい… 第四試合が終わった時、真島浩高は思わずそう呟いた。 猫田戦と藤浪ドラゴン、レベルの違いをまざまざと見せつけられる試合であった。 「ああ、あの2人、俺でも勝てるか分からん」 そう言う矢吹晴男の額…

最強格闘家になろう 第二十四話 「最強は?」

30年前、空手最大手団体、「超進塾」には最強と言われる男がいた。 それが猫田戦、その人である。 その低い身長を補う様に、全身には鋼鉄の筋肉を纏い、圧倒的なタフネスで空手の頂点に立った。 しかし、彼の内側にあったものは空虚であった。 暴力でしか自…

最強格闘家になろう 第二十三話「龍虎相対する」

キャットファイト (Catfight) は、女性同士の取っ組み合いの喧嘩またはそれを見せる興行のこと。 女性同士の喧嘩に性的嗜好を向ける者は存在するため、キャットファイトを見せる興行も存在し、ポルノやアダルトビデオのジャンルともなっている。また、女同士…

最強格闘家になろう 第二十二話「外道の生きる道」

「きゃあー!!!」 琴春菊の声が場内に響く。 その甲高い声は男の声とは思えなかった。 それもそのはず、琴春菊は加賀に敗北したその日、もう1人の自分、女としての自分に目覚めたのであった。 加賀に負けるまで無敗だった。 人生ではじめての敗北は屈辱的…

最強格闘家になろう 第二十一話「ハロウィン相撲千秋楽」

「よ…吉岡が負けた…?」 七明は信じられないと言ったような表情であった。 「ええ、所詮、ただの暴力なんてこんなもんですよ。真島の…ヒロの中に眠る狂気に比べれば、吉岡の暴の力は大したことなかったと言うことです」 晴男は思い出していた。 真島にコンビ…

最強格闘家になろう 第二十話 「最強必殺GTO」

https://www.google.co.jp/amp/s/middle-edge.jp/articles/xF5sB.ampより 吉岡清一郎のパンチが真島浩高の顔面に何度も食い込んでいく。 「あれはもう止めた方がいいんじゃねえか?」 「やりすぎだろ…」 会場がどよめく。 「ふぉふぉふぉ…君の弟子、もう少し…

最強格闘家になろう 第十八話「ワンオペと言う戦場」

かつて、どことは言わないが、深夜帯はワンオペの牛丼屋があった。 人件費削減の為、アルバイトを深夜の牛丼屋に一人配置すると言う悪魔のマジック。 それにより、令和のキッズ達は知らないだろうが、どことは言わないがその牛丼屋を狙った強盗が多発したの…

最強格闘家になろう 第十七話「決戦開始」

12月31日、武道館は異様な熱気に包まれていた。 全国からイキリオタク達が集まり、中には風呂に入らないヒキニートもいるのだろうか、会場には汗臭さが漂う。会場は満員であった。 武道館の中央には巨大なマットが用意されている。今夜死闘の舞台となる、死…

最強格闘家になろう 第十六話「喧嘩凸板最大最強トーナメント」

街の喧嘩自慢達が格闘技及び、強い男について語るスレッド、「喧嘩凸板」 その喧嘩凸板に衝撃走る。 きっかけはひとつの書き込みであった。 「で、喧嘩凸板的には最強って誰なのよ?」 少し前ならば皆、口を揃えて「ハッちゃん」と答えたであろう。しかし、…

最強格闘家になろう 第十五話「悪食(デスイーター)」

ファミリーレストラン。 その名の通り、家族連れからカップル、お一人様、幅広い客層に支持されている、まさにキングオブ外食。 とある日の夕方、⚪︎×町のファミレス「罪ゼリア」も多くの人で賑わっていた。 「ゴラァ!!!」 その怒号によって人々の談笑する…

最強格闘家になろう 第十四話「猛毒の男」

満員電車、人と人が密集して動く隙間さえない。 そんな状況で、1人の女子高生が俯きがちに、身体を左右にくねらせていた。 苦悶の表情を浮かべている。 彼女は今まさに後ろの男に尻を触られているのである。 痴漢である。後ろの男は脂の乗った40男と言ったと…

最強格闘家になろう 第十三話「サンボ⭐︎マスター」

大衆居酒屋であった。 とにかく安い早いがモットーのこの店は大学生でごった返してた。 1人の男がカウンターで1人酒を飲んでいた。 小柄で少し肥満体の男であった。 短髪で眼鏡をかけている。 おおよそ女にモテると言った風体ではない。 しかし、その男の周…

最強格闘家になろう 第十二話「俺の歌を聴け」

https://www.barks.jp/news/?id=1000091831より ダンプカーの上に飛び乗った晴男を誰もが見上げていた。 往来の人間はもとより、ハロウィン力士達、そして、ダンプカーを運転していた藤浪ドラゴンでさえ、窓から身を乗り出して晴男を見ている。 晴男は全裸で…

最強格闘家になろう 第十一話「ハロウィン相撲秋場所」

ハロウィンである。 秋の風物詩となりつつあるイベントである。 都会には思い思いに仮装した若者たちの姿が散見される。 賑やかな街並みは若者の活気で色めきあっており、皆笑顔で街中を歩く。 しかし、この光に寄せられて、招かれざる客も町にはやってくる…

最強格闘家になろう 第十話「見せろ!!!天狼抜刀人」

銀河6巻より 住宅街の外れに大きな公園がある。 緑に囲まれた公園で人々は思い思いの時間を過ごす。 家族と過ごすもの、恋人と過ごすもの、中でも多いのは犬を連れている人だ。 その中に妙な少年がいた。 少年自体はどこにでもいる普通の少年だ。 まだあどけ…

最強格闘家になろう 第九話「伝説の教師」

北斗の拳より 加賀七明、頭頂部は見事にハゲ上がり、側頭部に僅かに残る白髪が印象的である。 この男、よく見ると血色が良い、首も太く、胸板も厚い、顔のシワも少ない。 見た目以上にまだ若いのかもしれない。 「加賀さん、貴方に教育の何が分かるというの…

最強格闘家になろう 第八話「愛の教育」

晴男が出所する3年ほど前に話は遡る。 吉岡清一郎は絶望していた。 とある小学校の廊下を彼は足取りも重く、憂鬱な表情で肩を落とし、歩いていた。 教師になるのが夢だった。 学生の頃は、未来ある子供達の道標となる。それが目標だった。そう思うと、胸が高…

最強格闘家になろう 第七話「別離!!!最強の対鬱戦法」

真島と山下の対決から二年の月日が流れた。 曇天の空の下、門が音を上げて開く。 ここ亜払刑務所から今日、1人の男が出所するのである。 その門の前には1人の男が立っていた。 その身体は太かった。髪は短く、顔はどこか愛嬌があり、人懐っこい雰囲気が伝わ…