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もし死ぬって言われたらどうする?「50/50」ネタバレ感想

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もしも、突然、ガンを宣告されたらどうする?

俺ならどうしよう。取り敢えず、親とか普段なかなかお礼を言わなかった人達のところに行って、今までありがとうって言おうかな。

その後は世界旅行に行く。行きたいって思ってたけど、なかなか海外に行く機会なんてなかったから。その後は友達と日本中回って旅して、美味しいものいっぱい食べたいな。

あとは、のんびり積んである本を読みながら喫茶店で一日過ごしたい。

いろいろ考えたけど、やっぱり自分が死ぬなんて考えられないわ。

 

でも、その日はある日突然やってくる。

「50/50」の主人公のように。

 

・映画「50/50」

主人公(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は27歳のどこにでもいる青年。ラジオ局に勤めており、同僚で高校からの親友(セス・ローゲン)と毎日バカやったり、画家志望の綺麗な彼女(ブライス・ダラス・ハワード)とよろしくやっている。

そんなある日突然ガンを宣告される。5年後に生きている確率は「50/50」だと…

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主人公のジョセフ・ゴードンはさすがにこう言う、なよっとした青年役を演じさせたら右に出るものがいないほど見事だな。

「500日のサマー」を見て以来彼のファンだ。

 

彼がガンになってからと言うもの、周りの同僚や友人たちは妙に白々しい。彼女は介護疲れで主人公の元から離れて行く。

 

ちなみに、この彼女役のブライス・ダラス・ハワードが絶世の美女だな。

最近はぽっちゃりしてるけど

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昔のブライス・ダラス・ハワード

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最近のブライス・ダラス・ハワード

 

とは言うものの、ジュラシックワールドブライス・ダラス・ハワード滅茶苦茶綺麗だったがな。

 

そんな中で親友のセス・ローゲンだけは、いつもと変わらず、バカバカしい遊びに誘ってくる。主人公のガンをネタに女の子をナンパする。こいつ、滅茶苦茶で笑える。

特に、ブライス・ダラス・ハワードの浮気現場を押さえて、主人公にその写真を見せにいくシーンは腹抱えて笑った。

 

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そんなおりに、セラピストのアナ・ケンドリックとの距離を急速に縮めていく主人公。

アナ・ケンドリックマイレージ、マイライフでくらいしか知らなかったけど、この人笑うとマジで可愛いな。小動物っぽい。

 

ガン摘出手術の前日に、親友と思い出話をする主人公。親友は酒をしたたか飲んでおり、帰りの車を運転できない。

どうすっべなーといっていたら。主人公が「死ぬ前に車を運転してみたかった」と運転することになる。無免許で。

それで、一方通行の道逆走したりと暴走して、「なんだよ!!」と親友が言うと、「1人にしてくれ!!!」と言い、親友を車から追い出すと、1人、車の中で泣きながら暴れ出す。

こう言う、シーン、ほんと、胸にくる。

 

俺はガンなんてなったこと無いから、もちろん分からないけど、その絶望感たるや想像だにできない。

結局、その後、酔いつぶれた親友を歩いて家まで送ってあげるんだけど、親友を寝かしつけた後に、親友の部屋で一冊の読み込まれた本を見つける。タイトルは「ガン患者との向き合い方」

 

親友、滅茶苦茶いい奴かよ…

 

結局、手術は成功。主人公はセラピストと新たな日々をスタートさせるのでした。めでたし、めでたし。

 

・感想

 

まず、思ったのが、この映画はガンと言う重い題材なんだけど、暗い雰囲気がない。

淡々と主人公の日々を描いており、むしろコメディチックですらあるところがとてもリアルだった。

ガン患者だって別に毎日暗い気持ちでいるわけじゃないし、女とやりたい時もあるし、バカやってる時もある。

だからきっと、ガンになっても意外と自分は冷静で、むしろ周りの反応に引いちゃうのかな?とか思ったね。あと、100分と言う時間が長すぎず、短すぎずちょうど良い。

同じガンを描いた名作に。「木更津キャッツアイ」があるけど、あれも主人公ぶっさんがガンになるも、描かれるのはひたすら仲間たちとのくだらない日常のバカ話なわけで、だからこそ、「俺、死にたくねぇ」と時々主人公が漏らす本音に視聴者は心揺さぶられたのだろう。

 

この映画も、ガンになったけど普通に生活する中で、時々くる「絶望感」が描かれていて、そこがたまらなく怖かった。

 

あと、やっぱりこの作品は親友役のセス・ローゲンが一番いい役だった。

本当にバカで、多分彼がいないとこの映画、マジでただの暗い映画になってただろうね。

彼が本当に主人公のことを思っていたのがとても感動した。友達っていいね。

 

 

この映画は地味なんだけど、生きるとか、死ぬとかってことを少し考えさせられて、少し笑わせてくれるいい映画でした。

 

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