僕は昔、バンドをやっていた。
パンクバンドだ。曲のほとんどをボーカルギターの俺が考えていたのだが、数曲作った時点でもう俺はお手上げ状態であった。
まったく、メロもコード進行も思い浮かばないのである。
現状を打破すべく、俺は取り敢えず、パンクバンドと名のつくバンドをyoutubeで見まくった。
そんな折に滅茶苦茶熱いバンドを見つけたのであった。
それが、BUNGEE JUMP FESTIVALである。
スッゲーカッコよくないっすか!?
この、バンド以外のことはまったくうまく行ってないであろう、不器用感。ギターに落伍者のステッカーってお前、どう言うセンスしとんねん!!!
あと、ドストレートな歌詞と曲。それを吠えるように歌う姿はまさにジャックナイフ!!!
当時、大学では浮いてたし、友達も少なかったけど、なんか俺ってスゲーヤツで、滅茶苦茶すごい才能持ってて、いつか、周りをあった言わされるんじゃねーかな?
とか思ってたんですけど、バンドは鳴かず飛ばずで、バイトも上手く立ち回れずに、嫌われたり、素行不良でよくクビになっていたりして、なんとなく荒んでいたんです。
金もねえし、友達もいないので、どうすっべなー…腹減ったし、なんかイライラするし、クソ!!!とか毎日思ったました。
そんな俺の気持ちを代弁してくれてる気がして、自分、ハマりましたね…
ハマりすぎてこの曲とブルーハーツの「ハンマー」を足して2で割って、50引いたみたいな曲を作ったりしました。
気になって、調べてたら、このバンド解散しちゃってるんだけど、フロントマンである町田直隆さんは今でも音楽活動を続けており、今はLOST IN TIMEの人と元、椿屋四重奏の人とmoke(s)ってバンド組んでんだけど、メンツ豪華すぎかよ…
このバンドもめちゃ良いので要チェックやで!
いろいろ調べていくうちに、BUNGEE JUMP FESTIVALってハイラインレコーズと言うインディーズレーベルで活動してたんだね。
ハイラインレコーズっていうと、BUMP OF CHICKENが所属してたことで有名やね。
それで、町田さんとバンプの藤くんは親交があったらしい…
現在25歳の俺は、ガチガチのバンプ世代。
ユグドラシルとかジュピター腐る程聞いたわ。
ちなみに一番好きな曲は「ダイヤモンド」です。
そんで、気になって町田さんのブログを見てたらこんな記事を見つけた。
この話、滅茶苦茶いい話じゃないですか。
しゃらくせえ!!!読めるか!!!
と言う荒くれ者のために要約しておく。
約10年前に藤くんと町田さんはよく一緒にライブをしていたし、とっても仲良しだったけど、バンプの大ブレイク以降なんとなく疎遠に。
町田さんはバンプのライブを見て、藤くんとは違う道を進むことを決意。
ひょんなことからバンプのライブを観に行くことになった町田さん。
バンプのライブはとっても素晴らしかった。
打ち上げにも出ることになり、そこで藤くんと10年ぶりの再会。藤くんも町田さんのことを忘れておらず「お前に一番会いたかった!!」と熱い抱擁を交わす。お互い近況を報告し合い、町田さんはお互いの道を歩んできたことを誇りに思うのであった。
俺、こう言うのに弱いんだよね。
藤くんがカッコいいなんて、日本人の共通認識じゃないですか?
みんなも天体観測死ぬほど聞いただろ?カラオケ行ったら3回に1回は歌うだろう?
でも、自分の道を信じて一歩一歩突き進んでる町田さんもめちゃかっこいいべ。
約10年ぶりの再会なのに第一声が「お前に一番会いたかった!!!」って藤くんらしくて素敵ですよね。
10代から20代前半を夢に向かい共に過ごしてきた友人って本当に特別な存在だと思うんですよ。
まったくレベルが違うけど、俺も曲がりなりにもバンドやってたわけで、当時バンド仲間と将来とか夢とかについて朝まで語っちゃった経験もあるんですよ。
それから、もう、4.5年経って、それぞれがそれぞれの道を進んでて、会うのなんかもう1年に一回あるかないかくらいなんですけど、それでも会うと、それまでの会ってなかった時間が一瞬で埋まるんですよね。
そう言う友人って、小っ恥ずかしいけど、やっぱり滅茶苦茶大事な存在なんですよ。
きっと、町田さんと藤くんってそう言う関係なんだと思います。