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もうブチ切れたぞこの野郎「人生スイッチ」感想

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みなさんブチ切れそうになったことってありませんか?俺はあります。

取引先にとってもネチネチネチネチ言う人がいて、もう何をやっても嫌味言われます。

たまに、「ぶん殴って引き摺り回したろか?」とか、思う時すらあります。でも、そんなこと普通はしませんよね?

この映画はそんな時、ブチ切れちゃった人たちの話です。

 

 

2014年にアルゼンチンで作られた本作は6つの短編からなるオムニバス映画です。

復讐と暴力と激怒により、人生の絶対押しちゃダメなスイッチを押してしまった人達の物語。

本作はアカデミー賞も受賞しており、期待して見たんですけど、僕的にはかなり面白かった!!!

 

・ブチ切れまくる人々

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短編に共通するのは、登場人物の1人はブチ切れてること。

 

もう、わしゃ怒ったぞ〜!!!と人の沸点がピークに達し、人生が変わってしまった瞬間を6つの作品は描いているわけで、もう、どの話も悲惨も悲惨。

 

例えば、4つ目のお話「ヒーローになるために」では、主人公は真面目なビル爆破作業員。娘の誕生日の日にケーキを買って足早に帰ろうとするも、愛車をレッカーされてしまう。

前々から、社会のシステムに不安を持っていた主人公は罰金を払うどころか、市役所で暴れ回ってしまう。

その事が大きく報じられ、妻とは離婚、会社はクビに…そして、再就職の為に車を走らせればまたレッカー…ついに彼の怒りは爆発して、「もうブチ切れたぞ!!!この野郎!!!」

となるわけだ。果たして主人公が取った行動とは…???

 

こんな風に、どの話も基本的にはスっごく暗いし救いようがない。

しかし、どこか笑えるのである。

 

きっと、それは、どの話も張り切っているからである。

中途半端な怒りはモヤモヤを残すが、ここまで張り切ってブチ切れるなんてことは人生にはあまりない。しかもブチ切れてる理由が意外と普段の生活の中で感じることであったりして共感できる。

 

何も、そこまでキレんくても…とドン引きしちゃう反面で

「ワハハハ!!!いいぞ!!!もっとやったれ!!!」

と共感している自分もどこかにいたのだ。

 

 

星新一的な一風変わった後味

 

あと、ラテンの国で作られたからなのか、みんな情熱的でブラックジョークがシニカル過ぎる。

ともすれば、「後味ワル〜」となりかねないが、ギリギリのところでコメディとして成り立っている。

まさに、ラテン版「世にも奇妙な物語」とでも言ったところである。

 

星新一ショートショートのような、スッキリはしないんだけど、クセになるような後味だ。

 

 

・本音は言うもんじゃない。

 

先に言うと、あれだけど、この映画に出てくる人達はほとんど幸せになっていない。

 

みんな、我を忘れていっときのブチ切れ

に身を任せた結果、散々な目に遭っている。

 

これを見ていると、やっぱり、どんなに怒っても本音をブチまけて感情的に動いちゃダメだな〜と思いました。

 

ただ、そう思っているからこそ、作中のブチ切れちゃった人たちが、とっても魅力的であったり、怖く見えたりするんでしょうね。

 

人生を変えるスイッチは意外と身近にあって、スイッチはあなたに押されるのを待っているのかもしれません。

 

あなたが人生のスイッチを押して、人生が変わってしまうのは、

 

この記事を読み終わってすぐかもしれませんよ。