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アメリカ版ど根性ガエル「ヴェノム」(ネタバレ感想)

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振替休日が取れたので、久しぶりに映画館へ

 

今日見るのは話題作「ヴェノム」だ。

 

このヴェノム、実は単体作品ではない、

ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」の第1弾なのだ。

そう、つまりこのシリーズはソニー・ピクチャーズが新たに始めたアメコミユニバースの第1弾なのだ。

 

俺は、とってもヴェノムに対して懐疑的であった

MCU(マーベルシネマティックユニバース)の二匹目のドジョウを狙っているのは一目瞭然だし、なによりもスパイダーマンが出てこないベノムって本当に面白いのか?

 

なんて思って見たが、感想としては…

 

まぁまぁ!!!

多分、MCUやDCEUほどの話題にはならないだろうけれど、細々と続いていきそうだなと感じさせるくらいにはクオリティ高かった。

 

あらすじを簡単にまとめてみました。

 

正義感の強いテレビ記者のエディ(トム・ハーディ)は人体実験を行っていた製薬系財団ライフ財団を糾弾するも、逆に圧力をかけられて失業。

失意のエディはひょんなことからライフ財団のラボに侵入することとなり、そこでライフ財団が宇宙から連れ帰った謎の生命体に寄生される。その生命体はシンビオートと言い、シンビオートの目的は地球に来て人間を食いつくすことであった。エディに寄生したシンビオートは自らをヴェノムと名乗る。

ライフ財団から追われる中で、エディとヴェノムは意気投合していく。

シンビオートの隊長であるライオットはライフ財団の代表であるドレイクに寄生。

ライオットとドレイクはシンビオートの母星に行き、シンビオートを地球に大量移住させて、地球侵略させることを画策。すっかり人間世界が気に入ったヴェノムは「そんなことさせねーぜ!!!」とエディと共にライオットとドレイクと戦い見事勝利!!!

エディとヴェノムは仲良く暮らしましたとさ!

 

・良かった点

 

まずは、兎にも角にも、ヴェノムが魅力的なキャラクターだった。

 

ヴェノムのことをヴィラン(敵役)と思っている人が意外と多いので一応説明しておくと、ヴェノムはたしかにスパイダーマンの敵役だが、どちらかと言うとライバルと言った方が近いかもしれない。

ヴェノムは自らの善に従って行動しており、たまにスパイダーマンと共闘することもある。

初登場したのは1990年代とスパイダーマンのキャラとしては新しい方だが、その魅力的なキャラクター像で一躍人気者となった。

 

そんなヴェノムさんなんですが、本作ではPG12らしい、おどろおどろしい姿を見せてくれる。

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しかし、こいつ一度話し出すとめちゃいい奴。

エディの恋路にめちゃアドバイスしたりする。

「いま、彼女に謝った方がいいぞ」とか

「そいつお前とより戻す気ないぞ」とか、気のいいツレかお前は…

 

しかも、こいつエディを気に入った理由が。

 

俺、シンビオートの中じゃお前とおんなじ負け組だったからさ…

である。

 

え、シンビオート界にも勝ち組、負け組って概念あるの!?と驚愕してしまう。

ちなみにシンビオートは人に寄生していないと、ただのネバネバしたスライムです。

 

こいつ、めちゃくちゃ人間臭くて、めちゃくちゃ可愛い。ネバネバしたバケモノのくせに…

 

ヴェノムとエディの掛け合いは見ていてほっこりした。

「人間食べちゃダメなのか!?」

「ダメだ!!ダメダメ!!!」

みたいな感じで、仲良しかお前ら。

 

映画評論家の町山智浩さんが、この映画のことをアメリカ版ど根性ガエルと言っていたが、正にその通りだ!!!

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あと、良かった点と言えば、中盤のカーチェイスシーン。

ここでヴェノムの能力が初お目見えなのだが、ここら辺の映像は最高にカッコいい。

あと、ヴェノムが人を食うところも他のヒーロー映画と違うと印象付けるいいシーンだった。

 

 

・じゃあ悪い点は

悪い点はね、もう、一言で言うと、ストーリーが雑すぎるよ。

「え、これ、どう言うこと、なんでこうなってんの?まぁ、別にストーリーに大きく影響することもないから別にいいっちゃいいんだけどね…」

と細かく気になった点が多かった

 

あと、クソ長え、2時間半ってお前さんよぉ…

しかも、前半の1時間はヴェノムがまったく出てこず、冗長なシーンが続く。ここら辺、思わず時計を見てしまった。

 

次に、ヴィランのライオットのシルエットがほぼ、ヴェノムだったんですわ。

同じシンビオートだから仕方ないのかもしれないけど、こいつのキャラがクソ弱い。

ポットで過ぎて、ヴェノムが「ライオットは俺よりもかなり強い…」とか言っても、あ、はい、そうなんですね、くらいの感想しか出てこない

 

そして何よりも1番気になった点は、エディとヴェノムの友情が芽生えた理由がまったくわからない

いや、まぁ、説明はされてるんだけどさ、バディものの映画なんだから、ここが1番大事な点だよな。

普通は、最初は仲違いしていたが、困難を乗り越えるうちにお互いを認め合い最強コンビになっていく、と言う流れが王道じゃない?

 

ただ、今作はそう言った仲良くなっていく過程的なものは一切描かれていなかった。

 

最初からヴェノムはエディのこと気に入ってるし、その理由が「お前と俺は同じ負け組!」ってお前、それだけで自分の命を危険に晒してまでヴェノムはエディを助けるのかね??

 

うーん、いまいち見ていてこの2人の関係性がよくわかんなかった。ヴェノムがデレるの早すぎなんだよな。

 

こよ即堕スピードは同人誌のオチンポに弱い女騎士並み。

逆にエディは終始ヴェノムに対してそこまで信頼していなかったんじゃないかな?って感じで、なんかよくわかんなかった。

 

 

・総論

 

色々書いたけれど、いやはや、やっぱり気合い入って作られてんなぁ!!!

と言うのはひしひしと感じる!!

映像もトム・ハーディの演技も、ベノムのキャラクターもどれも文句なしに超一流だ!!!

 

みんなも、TSUTAYAでDVDレンタルが始まったら見てくれよな!!!

 

泣いて笑って喧嘩して、ニクいよ!このヴェノム!!!

 

さぁ、次のモービウスはどんなもんやろねえ?

 

(追伸)あ、そう言うば!クレジット終わりに続編をプンプン匂わせる展開があったね。

多分続編ではヴェノムのライバルのカーネイジが出てくるんだろうな。