あんた何食べたい?
先週、ひさびさに実家に帰るよ、と母さんにラインしたら、こんなことを聞かれた。
俺はカレーライス!!と即答
昔から母さんが作るカレーライスが大好きだった。いっつも大盛りに白米を盛って、そのあと、これでもかとルーをぶちかけてバクバク食べる。
久々に母さんのカレーを食べれると思うとヨダレが出てきた。
土曜の昼ごろに実家に帰った。焼き鮭、卵焼き、大根のお浸し、ニンジンシリシリ、とガチで豪華、ご飯を3杯もおかわりしてしまった。
その夜、待ちに待ったカレー!!!
昔のように大盛りによそって、バグバグと食べた。
美味しくない…
何故だ?いや、美味しくないこともないけど…
昔のような感動はない…
何故だ?思い出補正か?
俺はその日、なんとなく腑に落ちない気持ちで家を後にした。
後日、coco壱番屋に入店した。
豚しゃぶカレー500キログラムを頼む。
500キログラム…かなりの量だ。いや、これは、ミスったかな?と思っていたら、目の前に出てきた。
デカイ。かなりデカイ。
coco壱番屋のルーというのが、ジャバジャバで、昔はこれがたまらなく嫌いだったが今では大好きだ。
一口食べる。
美味い
死ぬほど美味い。なんだこれ?
二口、三口と進めていく。
うん、美味い
なんなら母が作ったカレーよりも美味い。
何故だ?
家を離れて数年。俺の舌は母が作るカレーよりもcoco壱番屋のカレーの方が馴染んだのか…
500キログラムをぺろりと平らげてしまった。
美味い、美味かったが、なんとなく不服であったのである。