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雫は大人が産んだサッドモンスター「耳をすませば」(金曜ロードショウ)

昨日、終業後にダラダラと同期と喋っていたら、夜の9時を回っていた。

もう、遅いし、今日は自炊ではなくて外食にしようと心に誓い、俺は家の近くの中華料理屋へと行った。

 

中華料理屋でボンヤリ豚キムチ定食を食べながら備え付けのテレビを見たんです。

やってたんすよ耳をすませばが!

 

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俺が見始めたのが大体10時半過ぎだったので、物語は終盤に差し掛かからところ。

そっか今日の金曜ロードSHOW!は「耳すま」だったのか

いやーね、実は俺、大のジブリファンなんすよ。

 

耳をすませばも昔から大好き!!!

もう、甘酸っぱくてなんというか愛おしい。

いやー、見れてよかったなー雫ちゃん可愛いし…可愛い…可愛い…?ん…?

 

可愛いかこいつ!?

 

昔は大大大好きだった「耳をすませば」なんだけど、今見たらそんなに面白くなかった!!!

 

 

何故だ!?あんなに好きだったのに!!!

 

俺は中華料理屋で驚愕しましたよ。

 

なんだこの感情…!?

俺は自身に渦巻く「耳をすませば」に対する謎の嫌悪感を解明すべく、中華料理屋を出てすぐにGEOへ行き、「耳をすませば」をレンタル!

 

すぐさま見直した!!!

 

そしたらね、なんとなーく違和感の正体がわかってきた。

 

・現実感が0

まず、一体何が受け付けなかったかと言うと、あの月島一家である。

お父さんは司書、お母さんは大学院生、面倒見の良いお姉ちゃん。そして元気で明るい雫ちゃん。

 

こんな家庭あるか!!

 

健康的すぎる。健全すぎる。みんな明るく前向きとかないわ。

 

これは明らかに脚本を書いた宮崎駿御大の家庭とはこうあるべきと言う妄想である。

 

こんな家族、日本中探してもまずいないでしょうね。と言うか、そもそも家族というのは不健全なものだと俺は思うんです。それは俺の家庭環境が不健全だったからそうだと思うのかもしれないけれど、

 

ウチの家庭は親父はAV大好きだし、母さんのこと愛してないし、息子と遊ぶよりもパチンコに行っちゃう男だった。母さんはもちろん父さんのこと愛していないし、親戚とも上手くやっていないし、なんなら新興宗教にはまりかけた。兄貴は童貞だし、痛風持ちだし、さっさと家を出て行ってしまった。

我が家は問題だらけだ。でもね、別に珍しい話ではないと思います。

家庭というものは一種の戦場であります。

 

あのような全員が前向きな家庭など俺は不気味とすら感じてしまう。

 

・雫はサッドモンスター

本題に入りましょう。

見直していて、なぜ嫌悪感を抱いてしまったのか、その1番の原因は雫ちゃんです。

 

彼女の行動を見直すとですね

 

・猫に話しかける

・作詞をする

・犬に話しかける

・大声でやな奴やな奴と一人で言いながら歩く

・小説を書いてる

・すぐ泣く

・すぐ走る

・友達の好きな人に友達の思いをバラす

 

 

感受性がとても豊かで素直な中学3年生の女の子なんですよ。

 

でもね、こんな奴おらんやろ…と俺は思ってしまいます。

 

中学生の女の子ってもっともっと残酷だと思うの。平気で死ねとかキモいとか言い出すの女子中学生だと俺は思っています。

 

こんな奴おらんやろ…と言いましたが、もしかするといるかもしれません。でもいたとしたら9割方いじめられるか周りから少し浮いた奴になってると思います。

 

要は雫ちゃんはパヤオの大好きな女の子像がぶち込まれたキャラクターなんです。

 

別に、それはいつものことなんですけど、毎作品ヒロインはパヤオの理想の女の子像で形成されてますからね。

 

ただ、毎回ファンタジーの世界観だからこそ、違和感なく見れたんですけれども、今作はファンタジーではなく現代の日本が舞台です。

 

だから雫ちゃんのジブリ系女子っぷりが悪目立ちして、見ていてイライラしたり、少しイタイ女の子に見えてくるのではないでしょうか。

 

・この世界は虚構である

雫ちゃんだけではなく、ジブリの世界観を現代社会にはめ込んでいるわけだから、至る所で違和感を感じるんですよね。

 

全てが健全で前向きで明るい人なんて、もはやカルト宗教の人たちみたいで不気味です。

 

その際たら場面が聖司くんのストーカー発言です。

 

有名すぎるのでどんな発言かは省略します。

 

ただ、あの発言を「え、キモい」ではなく

 

「素敵!!!」

 

と捉えるのがあの世界なのです。

 

そう、まさしく虚構。

 

ジブリの大人たちが「こう言う青春好きでしょ?」と作ったハリボテ人形劇、雫ちゃんやその他の登場人物の袖には糸が薄っすらと見えており、その糸を追って目線を上げれば、ジブリのおっさん達が糸を手に取り操っているのが見て取れる。

 

 

虚構のハリボテがチラリチラリも見え隠れしているのが、「耳をすませば」なのです。

 

・とは言うものの

でもね、やっぱり、ラストの朝日を見るシーン

 

あそこは否が応でもぶち上がりますよね。

 

やっぱりディテールに関しては宮崎駿は神なんです。

 

あそこだけで、「あー、ストーリーは覚えてないけどいい映画だったな!」と思わせるんですからね!!

 

 

俺は正直言うと断然「海がきこえる」派です。

 

海がきこえるとはスタジオジブリ唯一のテレビスペシャルアニメでして、四国に住む高校3年生のリアルな日常と恋を描いている隠れた名作です。もしよければそちらも是非。

 

 

昔書いた記事