遡ること、4年前。私は大学生でした。
その日は大雨、駅で途方に暮れていた俺は父親に迎えにきてもらうことになりました。
なんやかんやぶつくさ言いながらも迎えにきてくれた父に感謝していましたが、父親曰く
「ちょっと今スロット打ってていいところだから、家には行かずパチ屋に行くぞ」
との事、そう、俺の親父はパチンコ狂いなのです。しかも、勝ちまくっているので相当溜め込んでいると俺は睨んでいます。
仕方なしに親父に連れられてパチ屋に行きました。
実は俺、パチンコあんまり好きじゃなありません。あの期待させるだけさせて、『はい、当たりませんよー』と言うシステムが狂おしいほど嫌いだからです。
とは言え、親父がスロットやってる間暇なので、しゃーなし、エヴァに1000円だけ突っ込んでみました。
すると当たる当たる
面白いように当たる。
ぶっ壊れてんじゃねえのか?この機体!?と思うほど当たる。
10連、20連、スゴイぞ…今日の俺…
キュイキュイキュイイイン
と気持ちいい音が轟きます。
そこで、ん!?と気づきました。
俺の真横で打ってる外国人のオッサンも当たりまくってるのです。
初号機パイロット牛丼一筋46億年と
二号機パイロット外国人のオッサンで使徒撃破しまくっている…
またキュイキュイキュイイイン…と大当たりすると、隣のオッサンと目が合いました。
「アタッタネ!!!」
オッサンめちゃ嬉しそうに俺に言ってきます。
俺も「yeah…」ニチャア
と笑って答えます。
その後もお互いが当たるたびに目線を合わせ、サムズアップし合いました。
僕らには言葉の壁はありますが瞬間思い重ねて、台を打ち続けました。
今、信じている宗教や、言葉の壁はあれど、こんな風にパチンコで大当たりすれば世界は平和になるんじゃないかな?なんて思った次第です。