豊橋市で0歳の赤ちゃんが22歳のお母さんに絞め殺された。赤ちゃんは4/8に生まれたばかりだった。
世間はコロナ一色でこのニュースも埋もれていく。それに別に珍しくもないニュースだ。
今の時代、年に100人くらい赤ん坊は親に殺されている。
ぼんやりとこのニュースについて考える。
まず、22歳の母親はどんな人だったのだろうか?可愛かったのか?優しかったのか?ヤンキーだったのか?息子を愛していたのか?望まない出産だったのか?産後鬱で精神状態が不安定だったのか?
どれも分からない。なぜならば、こんなありきたりなニュースは新聞の端に載って、後はテレビで数秒報道したらそれでお仕舞いなのだから。
次に赤ん坊のことを考える。彼が生きた日数は10日間。10日間にどんなことを考えたのだろうか?彼が産まれてきた意味とは一体なんだったのだろうか?ブッダはすべての人間に産まれてきた理由があると言ったが、果たして彼にも意味はあったのか?
まったくわからない。
誰も興味がないからだ。ただ、若い馬鹿な女が産まれたてのガキを殺しただけの事件。エキセントリックでもないし、センセーショナルでもないので誰も興味を持たず、すぐに忘れ去られていく事件だ。
アナウンサーも『悲惨なニュースですね』とか言っておいて次の瞬間には『さて、次のニュースです。動物園で双子のパンダが誕生しました』と嬉しそうに言っている世界なのだ。
なんだか、そんなことをぼんやりと考えていたら気が滅入るなぁ…と思う午後なのでした。