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最強格闘家になろう 第五十二話「習paypay」

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  デドロズは裸締めを解いた。

 圧倒的に有利だったのに一体なぜ!?

 それは、原がハロウィン横綱の意地を見せたからであった。ハロウィン横綱…彼の真骨頂は仮装にあった。無論、今回の戦いでも対デドロズ用に仮装を用意していたのである。その仮装が今炸裂したのであった。

 「あ…あなたは…!?」

  デドロズの目が驚きで見開かれた。

デドロズの前に現れたのは、デドロズの所属するプロレス団体wHoの支援母体である、中国共醬党の首席、習paypayであったのだ。

 それは原が仮装した姿であった。

 驚きで身体が膠着しているデドロズの脇腹に原は拳を打ち込んだ。重い一撃だった。

 

 「なんて、迅速かつ効果的な打撃!?たぐいまれな打撃に称賛すらしてしまいそうになる!!!」

 

  デドロズは困惑していた。目の前にいるのが自分の親玉である習paypayでないと分かっていても長い間培われてきた飼い犬根性が彼の動きを制限させていた。

 思わず、膝をつくデドロズ。そして、下がった顎を原は蹴り上げた。

 デドロズの顎が割れる音がコロシアムに響く。

 その時だった。我山太一が観客席に現れた。

 

 「デドロズ!!!誘惑されるな!!!安心しろ!!!中国に逆らっても俺が中国が支援してきた金額の倍の額出してやる!!!」

 

    その言葉がデドロズの呪縛を解いた。彼は銭ゲバ。結局、金さえ出して貰えればそれでいいのである。

 デドロズが習paypayに扮した原に襲い掛かった。その時である。

 

 「ちょっと待ったぁー!!!

   

    叫び声が観客席に轟いた。

 そこにいたのは中国系実業家「楊 梁(やん やん)」であった。あの「喧嘩凸板最大最強楊楊トーナメント」を開催した男である。

 なんと、彼こそが加賀一派のスポークスマンであったのだ。

 

 「俺なら、我山太一の倍額出してやる」

 

  楊 梁はそう叫んだ。

 

 「ならば俺は楊 梁の3倍だ」

 

 「俺は我山の3倍…」

  

   二人のデドロズオークションが続く。デドロズは困惑していた。果たしてどう立ち回ればより多くの金が手に入るのか…

 「デドロズに66兆200億円」

 

 楊 梁がそう告げた。それで決まりだった。

 我山はそれ以上なにも言わなかった。

 

 デドロズは笑った。おいおい、こんな試合一つするだけで66兆だと…これでロックダウンじゃねえか…

 

  デドロズは笑った。口から涎を垂らして笑った。

 

 「この銭ゲバ野郎が、金に囚われて目の前のことが見えちゃいねえ」

   原はそう言うと、デドロズの腹に正拳突きを見舞った。

 くの字に身体が折れ曲がる。

 「これが俺の緊急事態宣言だ!!!」

   原の一撃がデドロズの顔面に突き刺さり、デドロズはもんどりうって倒れ込んだ。

 そして、デドロズは動かない。気を失ってしまっていた。

 

 第一試合!!!勝者!!!原龍徳!!!