https://dengekionline.com/elem/000/000/758/758024/
サンドウィッチマンは滑るのに何故か男塾ネタを漫才の途中にぶち込んでくる。
男塾のネタなんておっさんしか知らないから当然みんなよくわからない。よく分からないから面白さが分からない、だから滑る。
こんな簡単なことが実力派漫才師の2人に分からないわけがない。
ではなぜ2人は滑るのに男塾ネタを入れるのか?それは単純に自分たちが面白いと思っているからである。
ある程度の市民権を得ているサンドウィッチマンの2人はこれ以上世間と迎合する必要はなしと判断したのではなかろうか?
思えば、こと創作とはこの『社会との迎合』が1つのテーマだったりする。
俺はバンドやったり、小説書いたり、漫画書いたりするのが好きだ。そう言った創作活動をそれなりにやっていると、『これは受ける』と言うフォーマットが分かってくる。
例えば、バンドで言うと『カノンコード』(※音楽における超メジャーな音の進行のこと)を用いた曲を作ってみるか、とか、小説だったら『なろうで連載するのなら、異世界転生にして、最初は仲間に追放されて、力をつけた主人公がかつての仲間たちを見返す流れにするか』とかである。
このフォーマットは甘い罠である。
フォーマット通り作るとそれなりのモノが出来る。そして、世に言う名作はフォーマットを1つ捻ってあるモノが多い。
フォーマット(王道)とは支持する人間が多いと言うことなので、作品を発表してすぐに支持者が現れることもあるだろう。
しかし、これの問題は『俺はこんなことしたくない』問題である。
そもそも、自分のオリジナリティを出してこその芸術なのに、フォーマットに沿って規格化された工場で作ったような作品を出すことに意味などあるのだろうか?と思う。
しかして、人気を出そうと思えば社会に迎合する必要もある。悩みどころなのだ。
結局、1番の近道は『社会に迎合』してある程度市民権を得てから『自分のオリジナリティ』を出すなのではなかろうか…
サンドウィッチマンの男塾ネタは正にそれで、一昔前までは男塾ネタはあまり見られなかったのに、今では定番となりつつある。
目指せ男塾。まずは人気者になろう。頑張ろう。