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最強格闘家になろう第69話『最強格闘家になろう』

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肥大化し、純白の世界を満たそうとしていくレプタリアン斉藤。

 

その姿に及び腰になり、真島浩高は思わず半歩後ろに下がった。

 

「逃げるな!!!ヒロ!!!」

 

矢吹晴男が叫ぶ。

 

「足を開き、重心を落とせ。右腕を引き、左手で狙いを定めろ!!!」

 

「はい!!!」

 

師弟は腰を落とし、構えた。正拳突きの体勢である。

 

「お前らなんぞに俺が負けるわけないだろ…俺こそ、アモンの力を手にした俺は世界最強、いや宇宙で最強なのだから!!!」

 

レプタリアン斉藤が笑う。

 

「なら、今日でその看板下ろしてやるぜ…打て!!!ヒロ!!!」

 

2人の拳が宙を切った。

 

その時、2人の拳から光が溢れ出し、それが1つに混ざり合い、レプタリアン斉藤を打った。

 

レプタリアン斉藤の腹に大きな穴が開く。

 

と同時にそこから自壊し始めた。

ぼとりぼとりとレプタリアン斉藤の肉が落ちていく。

 

「そんな…馬鹿な…!?」

 

レプタリアン斉藤が驚きの声を上げる。

 

遂にはレプタリアン斉藤を成していたものは全て肉塊になってしまった。

 

精神世界において、真島浩高の人格がレプタリアン斉藤に打ち勝ったのである。

 

 

 

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気がついた時、矢吹晴男はスカイツリーの最上階の玉座の間にいた。

どうやら気を失っていたらしい。

そして、目の前には同じく真島浩高が眠っていた。

 

「ヒロ…!!!」

 

真島を抱き起こす晴男。

 

「晴男さん…」

 

真島浩高が深い、とても深い眠りからようやく目を覚ました。

 

「俺たち、あいつを…乂門の帝王、レプタリアン斉藤を倒したんすね!!!」

 

真島はそう言って笑った。

晴男も笑った。

 

「でも、1つ、問題があります」

 

真島がそう言う。

 

「なんだ?問題って?」

 

「最強のレプタリアン斉藤を倒したって言うことは、俺と晴男さんが最強っていうことです。でも、この世界に最強は常に1人です」

 

ニヤリと真島は笑い、立ち上がり、拳を前に突き出し構えた。

 

「俺と立ち会ってくれませんか?俺は晴男さんを倒して、最強格闘家になります…」

 

「来やがれ、馬鹿野郎」

 

そう言うと、晴男も拳を構えた。

 

いざ、最終決戦。

 

 

同刻、一台の潜水艦が沖に浮かんでいた。潜水艦『黒船』である。

 

「本当にここでいいんですか?海岸までは10キロありますよ?」

 

艦内でジョージ中佐がハッチを開けながら男たちに聴く。

 

「ここでいい…10キロをスイムか…いい運動になるな…」

 

男たちはそう言って笑った。

男たちはハッチから艦外へ出て、海に飛び込んでいった。

 

男たち、黙示録の4騎士に与えられた任務は2つ。

乂門の棟梁レプタリアン斉藤の暗殺及び、加賀一門の抹殺である。

 

男たちは海を陸に向かいただ泳ぐのであった…