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モンキーターン全巻読んだ感想(ネタバレあり)

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https://www.amazon.co.jp/モンキーターン(1)-少年サンデーコミックス-河合克敏-ebook/dp/B009JZHA2I

 

最近、なんとなーく気になってたモンキーターンを全巻読みました。

 

昔々、小学生の頃、5巻くらいまで読んで、

あー面白いなー、と思っていたけれど、それ以降なんとなーく機会がなく読んでいなかった今作。

 

改めて読み直したけれど、

死ぬほど面白いので今回紹介させてください

 

・どう言うお話?

一言で言うと、競艇に青春をかけた男の物語です。

主人公、波多野憲二は高校生最後の夏、これまで熱中していた野球の夢に敗れ、教師の勧めから競艇選手を目指すのであった。

ライバル達との出会いや先輩、師匠との熱い友情により波多野は成長していくのであった!!

 

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モンキーターン第2巻より

 

主人公の波多野は少年漫画らしいお調子者だけど、熱血漢。天才的な感と圧倒的な努力により、異常なまでに成長していくぞ!!!

 

 

・個性豊かな登場人物たち

モンキーターンの魅力のひとつが個性豊かな登場人物たち。

ぶっちゃけ、終始ボートに乗っているだけの漫画なんだけど、この立ちまくったキャラクター達のおかげでめちゃくちゃ面白くなっているのだ!!!

 

和久井さん

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モンキーターン第9巻より

 

主人公波多野が超お世話になっている先輩。

ぶっちゃけ波多野の活躍は彼のおかげと言って過言ではないくらい波多野の面倒を見るいい人。

登場時は超絶小物感満載で絶対に噛ませ犬だろ!!!と思っていたが、回が進むにつれ、聖人っぷりを発揮して終盤まで波多野青年のサポートをするガンジー並みの聖人

 

 

古池さん

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モンキーターン第8巻より

 

主人公波多野の師匠。頑固親父キャラのくせして、波多野の人垂らしっぷりにより、あっさりと懐柔。

波多野の事を息子のように溺愛しており、終盤、波多野がプロペラで腕を切断しかけると言う読者も波多野もトラウマになりかねない大事故&グロい描写があった際は自分の戦績を落としてまで、波多野の競艇人生に尽くし始める師匠の鑑みたいな男。

事故から立ち直った際に、波多野と古池さんの涙の再会はモンキーターン随一の名場面。

 

 

洞口(息子)

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(青島に振られる洞口)

波多野のライバルキャラにして、作中屈指のメンヘラ。いやいや、競艇学校時代はめちゃくちゃいいキャラしていたのだが、レジェンド競艇選手の父を越えようと躍起になったり、波多野の成長に焦ったり、波多野に彼女を寝取られたり、と散々な目に遭っていくうちに、人の気持ちが分からない競艇サイコパスマシーンへと無事成長。

クズ発言が目立ち、終盤は迷言を連発。

青島に振られたくらいで女々しいやつよ…

(まあ、女ったらしな波多野も波多野なのだが)

 

 

・青島

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モンキーターン第22巻より

 

作中屈指のガングロにして、この作品のヒロイン(すみちゃんと言う置物みたいな正ヒロインがいるが影が薄すぎるので誰も覚えていない)

お父さんを病気で亡くし、家族を支える為に競艇選手になった苦労人。

序盤からなんやかんや波多野のこと好きな癖に波多野にすみちゃんと言う彼女がいる事から、未練タラタラな癖に洞口に乗り換える。

しかし、波多野の事を諦めきれず、波多野に告白。結果女たらしの波多野はすみちゃんがいるのに青島とも付き合い始まると言う二股状態に突入。

ある意味、洞口を闇堕ちさせた張本人である。

 

 

・すみちゃん

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モンキーターン第30巻より

 

波多野の幼馴染にして彼女。

別名勝ちを約束された女。

短大を卒業してから、実家の小料理屋で働き始める。それ以降、目立った活躍はせず、波多野のレースを見て「けんちゃん!」と言っているのが仕事の女。通称「置物」

上記の青島との二股事件の後、なんやかんや波多野とは復縁。最終回で波多野の愛の告白により物語は大団円を迎えるのであった。

 

ちなみに、あまりの影の薄さから、もう1人の幼馴染にしてギャグ担当のありさの方が波多野にふさわしいのでは?と言う声も上がる始末である。

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ちなみに、ありさちゃんは大学卒業後、社長秘書をしつつ、波多野の影響で競艇にどはまりし、舟券を買っては当てまくる才女である。

更に言うと、競艇選手の波多野にフィジカル勝ちするフィジカルエリートでもある。

 

 

榎木

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モンキーターン第13巻より

 

通称『艇王(ていおう)』

作中最強キャラ

 

などなど個性的なキャラクター達が目白押しである。

 

 

・恵まれたストーリーからクソみたいな恋愛ドラマ

 

練りに練られたストリーで、競艇という少年達には縁遠いマイナージャンルで漫画的に大成功を収めているこの漫画なのだが、唯一欠点(いや、そこも込みで好きなんだけどね)を挙げるとするなら、もう、これまで触れてきたように謎のドロドロ恋愛パートである。

 

洞口→青島→波多野→スミちゃん

 

と言うハチクロ的な恋愛模様である。

特に、青島がちょー可愛いので、途中から、波多野とくっつけ!!!と言う無責任な気持ちになってしまう。

事実途中から

 

洞口-スミちゃん     波多野-青島

 

とパートナー入れ替わり劇を予期するシーンがあり、これはいい展開になってきた!と思ったら、

 

洞口        波多野-青島&スミちゃん

 

と言う、洞口が惨敗する結果となった。

洞口…ボートの上の敗北者じゃけえ… 

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一方、主人公の波多野くんは最終盤になっても、全国ハーレム計画を練り出す益荒男。

やはり、洞口とは男の器が二回りくらい違うのであった…

 

 

兎にも角にもモンキーターンは名作なので是非とも皆さんに読んでいただきたいのである。