行きつけの喫茶店に行ったらマスターに外でタバコを吸おうと言われ、2人でテラス席に座ってポツポツ話をしていた。
しばらくすると、21歳のバイトくんが遅刻してやってきて、マスターがふざけて「減給だぞ!」なんてすごんでみせてた。
バイトくんはすいませんすいません、なんて言いながらタバコを吸い始め、俺たちの話の輪に加わったのだが、
「なんか、おふたりとも大人って感じですね」的な事を言ってきた。
俺たちはテラス席でタバコ吸いながら話していただけなのに、これのどこが大人なのだろうか。
とは言うものの、俺も似たような事を言っていた気がする。
それこそ、俺が学生だった頃、大学の近くの喫茶店に友達と入り浸っていた。
自然とマスターやら常連とも仲良くなっていったのだが、この常連ってのが大別すると俺たちみたいな学生と社会人の2種類いた。
俺は学生組の事をヤングチーム、社会人組の事をアダルトチームと心の中で呼んでいた。
別にチームってほど固まっちゃいないのだが、やはり、みんなで飯食いに行く時、(そう、俺たち、喫茶店が閉まった後、みんなで飯食いに行くくらい仲良かったのだ。不思議な関係であった)席は自然とヤングとアダルトで別れた。
まあ、話す内容も財布事情も違うので当たり前といえば当たり前なのだが、当時、アダルトチームの事が、もう言葉通りなのだがスゲー大人に見えた。
なんか、難しそうなこと話してて、お金いっぱい持ってて、たまに奢ってくれるお兄さん達…
さてさて、あれから7年が経ち、俺は立派なアダルトチームの仲間入りをしたわけである。(そろそろ無職になりそうだけど…泣)
ヤングチームのバイトくんからしたらそら大人に見えるだろう。
しかし、7年経っても中身は悲しいくらい成長していない。いや、そもそも人は根っこの部分成長しない生き物なのだと、俺はこの短い人生の中で結論付けている。
だって俺とマスターがテラス席で話していたのは子供じみた途方もない馬鹿話だったのだから。
(と言った具合でオチをつけたかったが、我々そこそこ真剣な話をしていたから、やっぱりどっか大人なのかも…いやしかし、その後、茶店での会話は馬鹿話だったし、ブツブツブツブツ)
結局、ティーンエイジャーフォーエバーです。はい。
あ、なんか、昨日、好きだった女の子を寝取られる夢見てとても悲しかったです。以上。