激辛が食いたい…
そう思った俺は今日ココイチに行きました。
『まぁ、10辛まであるけれど、最初からマックスじゃなくてもいいな、とりあえず中間の5辛いっとくか』
と思い注文したのはポークカレー300gの5辛。
待つこと数分、やって参りました。ココイチ5辛。通常のココイチカレーより少しだけ赤みがかってるなーって感じ。
一口食べると、あれ?意外といける?美味いやん?
と思ったのはものの数秒、すぐさま来る不可避の痛み、辛み。
カレーは口内を焼き焦がした後、火でできた蛇の様に、食道、胃をヌメヌメとしたいやらしさで移動していき、身体を内側から焼くのでした。
そして、全身の毛穴がパッカーとガンガンに開き、そこから滝のように汗が流れるのでした。
滅茶苦茶辛いやんか
あかんあかん、すぐさま水を飲む。
しかし、これがまた逆効果で水飲んだら一瞬だけ口の中のマグマは鎮火されるのだが、速攻で更に大きな火が口の中に灯る訳ですよ。
そこからは一口食べたら水をがぶ飲みの繰り返し。
半分ほど頑張って食べたところで
これは無理やな
と感じた私は卓上にある蜂蜜をカレーの上にぶちまけるのでした。
口にカレーを運ぶと、蜂蜜の甘さで辛味が緩和されて、なるほどこれはいける…と思ったのはものの数秒…
すぐさま甘味と言う化けの皮は剥がれ落ち、辛味がこんにちはしてきやがる。
それでも、育ちの良い私は幼少期から「食べ物は残しちゃダメ」と教育されてきたので、頑張って食べ進める。
1/3ほど食べた時、汗が顔から滴りに滴り落ち、テーブルのカウンターはびしょびしょ、店員の怪訝そうな表情…私は一体何と戦っているのかと自問しました。
心の中の丹下段平が、伝説のあの最終回の時の様に、『ジョー!!!立つなぁ!!!』
と叫び始めました。
もう無理です。これ以上は地獄の責め苦となる。ここで無念のギブアップをしたのでありました。
レジで店員さんに『ココイチの…5辛って…死ぬほど辛いですね…』と思わず話しかけてしまいましたよ。
店員さんは「え、そうですか?私、甘口なので5辛食べたことないんですよー」と困った様に笑っていました。
外を出ると、2月の風が俺を襲い、一気に体温を奪っていく。
流れる汗はすぐさま冷やされ、ガチガチと震えだす始末…
とりあえず、私は食後のタバコに火をつけるわけでした。
汗びっしょりで震えながらタバコを吸う様はまるで禁断症状が出たヤク中のようだったことでしょう。
近くの自販機で買ったクーを飲んだ時美味すぎて泣きそうでした。
皆さん5辛を食べる時はくれぐれも気をつけて