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先輩好きになってもいいですか?俺が大恥かいた話

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数年前、俺が大学を卒業した春。

俺は最後のモラトリアム期間を超絶満喫していた。

友人と卒業旅行行ってはっちゃけて、彼女と旅行行ってはっちゃけまくっていた。

そんなある日、俺に一通のLINEが届く。

 

『先輩、相談したいことがあります。また会えませんか?』

 

卒業を機に辞めたバイト先の後輩からである。

女からである。この子とは仲良くて結構遊んだり、昼休みが合うと飯食いに行ったりしていた。

俺がバイトをやめてからも連絡を結構取り合っていた。

 

「なんぞこれ、完璧告白されるパターンやんけ」

 

俺は舞い上がった。舞に舞い上がった。

 

「どうしようなー!!!俺彼女いるし、彼女に申し訳ないから告白されても断るしかないよなぁ…カリオストロの城のルパン並みにダンディに振るか…ああーツレェわぁああwww

 

ちなみにルパンがクラリスを振ったセリフは以下の通りである。

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「バカなこと言うんじゃないよ。また闇の中へ戻りたいのか?やっとお陽さまの下に 出られたんじゃない、なっ お前さんの人生は これから始まるんだぜ。俺のように うす汚れちゃ いけないんだよ。あ そうだ 困ったことが あったらね いつでも言いな。おじさんは 地球の裏側からだって すぐ飛んで来てやるからな」

 

かっちょいい!!!!

 

俺もしゃーなしルパンみたいにニヒルに振ろう!!!うん、それが彼女にとってもいいことなのだ。

 

まあ、なんだ、飯でも食いながら話しましょうやと言うことになり、後輩(女)とランチをすることになった。

そして、ランチ当日、後輩ちゃんと話しつつ飯を食うのだが落ち着かない。

 

ああ、コイツどのタイミングで俺に告白するんだろ…??

 

すると、彼女は意を決したように言った。

 

「今日、相談したいことというのはですね…好きな人ができまして…」

 

ハイハイ…わかってるよ…俺だろ?俺だろ?

 

 

 

「田中さん(バイト先の後輩)のこと好きになっちゃったんです…」

 

 

 

 

 

…????

 

田中とは俺の一歳下のバイト君である。

田中君は落ち着いてて爽やかな青年であった。そんな彼のことを彼女は好きになったのだと…

 

 

 

俺は…???

 

え!?なに!?めっちゃ恥ずいやん!!!

俺絶対告られると思ったったのに!!!

まさかの本当に相談やんけ!!

 

ドキドキ返せやオラァ!!!

 

その後、本当に相談に乗りました。

 

帰りに少しドライブをしてから彼女を送りました。

 

超恥ずいじゃん…俺…

 

そして、彼女は田中君と付き合いましたが1年ももたず破局。尚且つ、俺はこの女の子にギターをパクられ音信不通になりましたとさ…

 

グラップラー刃牙 最大トーナメントで完全なる護身を身につけた男

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久々に刃牙の最大トーナメント編読み直してんだけど、超絶面白いわ。

 

特に、Bブロックの密度が半端じゃねえ。

烈海王、克巳、花山薫が固まってるとか激闘必死やん。

 

面白すぎて全巻購入してしまったわ

 

さて、俺は読んでてとんでもないことに気がついてしまったのです。

 

1人だけ無傷でこのトーナメントを終えた人間がいます

 

それが、マイク・クインです

 

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彼は1回戦Cブロックに登場したアメリカンプロレスラー。

ゴールデングローブにも出場経験のある実力派レスラー。

 

彼は1回戦で三崎健吾に関節を決められて

速攻でギブアップします。

 

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腕へし折られても戦った柴千春との根性の差よ…

 

しかし、世の中根性だけでは渡り切れるものではない。現に最大トーナメント参加者達は、「お前ら今後の選手生命断たれたんじゃないの?」と言う怪我を負う人間が全体の6割だ。

 

簡単に『頸椎損傷』とか『背骨骨折』とか出てくるけど、普通に後遺症残るレベルの怪我だからな…

 

そんな中、無理と思った瞬間にギブするマイクは一番クレバーな選手なのでは?

 

現に彼、最大トーナメントで勇次郎が敗退者9人連続組手をした時も、一切その姿を現さなかった!!!

 

ジャイアント馬場は「怪我をするプロレスラーは2流」と言っていることから、確かにマイクは闘技者としては3流かも知れないが、ことプロレスラーとしては怪我を見極める超一流なのではなかろうか。

 

渋川老が護身を完成させた時、『自分が勝てない勝負にはそもそも近づけない』と語っていたが、マイク・クインも完全な護身を身につけた為、試合会場に来れなかった説が濃厚なのである。

 

みんなも次に刃牙を読み直す機会があればマイククインに注目して欲しい

ウォッチメン ドラマ版を見て思ったこと【感想】【ネタバレ】

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予告トレイラーが出た時から気になって気になって仕方なかったウォッチメンのドラマ版が遂に配信されたので全話観てきました。

 

結論から言うと

 

めちゃ面白かったけど、やっぱ原作よな

 

と言うのが感想です。

 

今回はネタバレしまくり&俺の備忘録的に取り止めもなく感想を書いていきますね。

 

 

・キャラクターについて

まず、キャラクター最高にかっこよかったっす。新規キャラがみーんなキャラ立ちすごかった。主人公のシスターナイトはもちろんルッキンググラス、レッドスケア、パンダと言った警察(ヒーロー)の面々がみんなカッコ良かった。

 

カッコ良いだけじゃなくて、全員一癖どころか二癖三癖ある。

パンダなんて2.3回しか出てこないのに大好きになった。ルールに厳しいパンダはその名の通りパンダマスクをかぶっている。白黒ハッキリつけたがる彼の性格をよく表しているコスチュームだ。

しかし、パンダの白い部分が汚れてほとんどグレーになってるのは面白かった。

善と悪が曖昧な世界をよく表している。

 

あと、なんと言ってもルッキンググラスでしょ

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ガラスマスクに身を包んだ尋問のプロ。

実は超絶トラウマに犯されてて、ほとんどパラノイアなのが物悲しくもあり、少し滑稽。

後半に戦闘能力も申し分ないことが判明するのもテンション上がる。

 

旧シリーズのキャラも最高だったね

 

遥か木星の衛生で軟禁されて頭おかしくなっていくオジマンディアスとかシュール過ぎだろ。

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このオジマンディアスパートはドラマの中でもかなり好きなパートだった。

最初はオジマンディアスがどこにいるのか、そして何をしているのか全く理解できず、ただ、執事達を虐殺していくヤバイおじいちゃんにしか見えないが、終盤に謎が明らかになると、なるほどねーとなる。

 

そして、そんな狂人オジマンディアスとは違い、超絶人間味を見せてくれるのが、まさかのDr.マンハッタン。

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神に最も近い男が求めたのがまさかの愛。

そしてその為に能力を手放すとか…

こいつこんな奴だったっけ???

と思ったけど、映画の時から結構惚れっぽいとこあるしな。

そして、最終話での彼の最後はかなり泣ける。

シスターナイトとの時間全てにいる…と言う彼。一人で死にたくなかったとかめちゃくちゃ人間臭いこと言うやんけ

 

ふと思ったんだけど、じゃあ、この自分の死もDr.マンハッタンになった時からわかってたのかな?ならかなりしんどいよね。

オジマンディアスに殺されかけてたマンハッタンさんですが、まさか続編のドラマ版では彼の娘に殺されることになるとは…

 

さて、今作のキャラの中でも白眉なのが

シルクスペクター2世ことローリーだと思うんですわ。

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FBI捜査官になって、覆面のヴィジランテ達を狩ってるとか、かなり皮肉きいてる設定。

ロールシャッハ的な探偵役を今作では与えられている。

最後にオジマンディアスを300万人殺した罪で捕まえると言ったシーンが俺の中でこのドラマで一番カタルシス感じた。

『終わる終わると言っても世界は終わらないモノ』と言う達観したセリフは理想を追い求めるだけで世間との関わりを閉ざしてきた他のウォッチメンには絶対に言えないセリフだと思う。

 

・ストーリーについて

 

 映画版、原作の主題は勿論『米ソの核戦争』であったし、その先に『善と悪』の戦いが描かれていたのだけれど、2019年に作られたこのドラマが描くのは『人種差別』

 

第7騎兵隊と呼ばれる人種差別集団がテロリズムを行っていて、身元がバレないように警察もマスクをつけて対応している。そんで第7騎兵隊もマスクしてるって言うね。

このマスク構造って映画版でも描かれていたようにとっても滑稽なんだよね。みんな匿名性の元でしか活動できないってことはマスクの下、つまり本当は隣にいる人ですら誰かわからないってこと。

警察も第7騎兵隊もキーン議員によってコントロールされていたこと、どちらも元締めはおんなじだったって言う展開は、マスクの下はどちらも同じでしたよ。と言う皮肉が効いていてすごく良かったな。

 

だから、シルクスペクターはやってられないわとばかりに今作では仮面を捨てた彼女が探偵役として事件の真相に迫っていくのはなるほどと思う。

 

前半部分はまぁ謎の嵐で、『は!?これ、どうなってんの?』の連続なんだけど、後半の伏線回収パートが鮮やかで気持ちよかった。

 

特に、Dr.マンハッタンの正体には驚かされたな。まさか旦那だったとは。面白いこと考えるよな。

秘密を追っていた主人公が作中でいちばんの秘密を隠していたと言う…

 

あとはなんとフーデッド・ジャスティスがあんな重要キャラだったとは…

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・総括

9話で綺麗に纏まっていたし、テーマも重くて最高に満足だったんだけど、その痛快さ、やられたな!!!って感覚がどうしても原作を超えなかったのもまた事実だったなー。

ロールシャッハばりにどハマりできるキャラも今回いなかったし…

でも、2019年にウォッチメンをドラマでやるとしたらこれ以上ない最適解だったのではと思います。

 

 

 

 

 

「こいつらセンスないな」と言う魔法の言葉。

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なんで俺の書いた小説や漫画が受けないのだ!!!!

 

と思っている創作ボーイズは多いと思う。

そんなことを言おうものならどこからともなく、「魅力がない」「努力が足りない」など有識者達がありがたいお言葉をくれる。

 

そんな正論はノーサンキューなのだ。

 

つーか、そんな正論ばっかり受け止めてたら心が壊れる。ある程度そう言った意見も受け入れつつ、ストレスを逃さないとダメだ。

 

そこで役に立つ言葉がこの『こいつらセンスないな』と言う言葉である。

自分のセンスがハイセンス過ぎてみんなに伝わらなかったのね、ごめん遊ばせと言った気持ちだ。

 

一旦、責任転嫁しよう。自分は悪くない。受取手の努力が足りないのだと。

 

こんなことを言うと、「生産性がない」とか言われそうなんだけど、そもそも自分のテンション上げていかないと創作なんて続くものも続かねえ。

 

俺は創作において一番何が大事と思っているかって言うと、絶対に継続だと思っている。

ずーっと続けていれば、どこかで道が切り開けるかもしれない。好きなことをずっとやっていればいつかはバズるかもしれない。

正論に振り回されて好きの炎を消すくらいなら、責任転嫁してでも戦い続けることの方が重要だ。

 

とは言え、まぁ、ちゃんとアドバイスはね、聞いた上で受け流さないとあかんのですけどね…

 

 

サンドウィッチマンの男塾ネタに見る自由

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https://dengekionline.com/elem/000/000/758/758024/

 

 

 サンドウィッチマンは滑るのに何故か男塾ネタを漫才の途中にぶち込んでくる。

 男塾のネタなんておっさんしか知らないから当然みんなよくわからない。よく分からないから面白さが分からない、だから滑る。

 こんな簡単なことが実力派漫才師の2人に分からないわけがない。

 ではなぜ2人は滑るのに男塾ネタを入れるのか?それは単純に自分たちが面白いと思っているからである。

 ある程度の市民権を得ているサンドウィッチマンの2人はこれ以上世間と迎合する必要はなしと判断したのではなかろうか?

 

 思えば、こと創作とはこの『社会との迎合』が1つのテーマだったりする。

 俺はバンドやったり、小説書いたり、漫画書いたりするのが好きだ。そう言った創作活動をそれなりにやっていると、『これは受ける』と言うフォーマットが分かってくる。

 例えば、バンドで言うと『カノンコード』(※音楽における超メジャーな音の進行のこと)を用いた曲を作ってみるか、とか、小説だったら『なろうで連載するのなら、異世界転生にして、最初は仲間に追放されて、力をつけた主人公がかつての仲間たちを見返す流れにするか』とかである。

 

 このフォーマットは甘い罠である。

 フォーマット通り作るとそれなりのモノが出来る。そして、世に言う名作はフォーマットを1つ捻ってあるモノが多い。

 フォーマット(王道)とは支持する人間が多いと言うことなので、作品を発表してすぐに支持者が現れることもあるだろう。

 

 しかし、これの問題は『俺はこんなことしたくない』問題である。

 

 そもそも、自分のオリジナリティを出してこその芸術なのに、フォーマットに沿って規格化された工場で作ったような作品を出すことに意味などあるのだろうか?と思う。

しかして、人気を出そうと思えば社会に迎合する必要もある。悩みどころなのだ。

 

 結局、1番の近道は『社会に迎合』してある程度市民権を得てから『自分のオリジナリティ』を出すなのではなかろうか…

 

  サンドウィッチマンの男塾ネタは正にそれで、一昔前までは男塾ネタはあまり見られなかったのに、今では定番となりつつある。

 目指せ男塾。まずは人気者になろう。頑張ろう。

 

 

 

 

 

豊橋0歳児死亡事件。誰も興味がないニュース

 

豊橋市で0歳の赤ちゃんが22歳のお母さんに絞め殺された。赤ちゃんは4/8に生まれたばかりだった。

 

世間はコロナ一色でこのニュースも埋もれていく。それに別に珍しくもないニュースだ。

今の時代、年に100人くらい赤ん坊は親に殺されている。

 

ぼんやりとこのニュースについて考える。

まず、22歳の母親はどんな人だったのだろうか?可愛かったのか?優しかったのか?ヤンキーだったのか?息子を愛していたのか?望まない出産だったのか?産後鬱で精神状態が不安定だったのか?

どれも分からない。なぜならば、こんなありきたりなニュースは新聞の端に載って、後はテレビで数秒報道したらそれでお仕舞いなのだから。

 

 

次に赤ん坊のことを考える。彼が生きた日数は10日間。10日間にどんなことを考えたのだろうか?彼が産まれてきた意味とは一体なんだったのだろうか?ブッダはすべての人間に産まれてきた理由があると言ったが、果たして彼にも意味はあったのか?

まったくわからない。

 

誰も興味がないからだ。ただ、若い馬鹿な女が産まれたてのガキを殺しただけの事件。エキセントリックでもないし、センセーショナルでもないので誰も興味を持たず、すぐに忘れ去られていく事件だ。

 

アナウンサーも『悲惨なニュースですね』とか言っておいて次の瞬間には『さて、次のニュースです。動物園で双子のパンダが誕生しました』と嬉しそうに言っている世界なのだ。

 

なんだか、そんなことをぼんやりと考えていたら気が滅入るなぁ…と思う午後なのでした。