有限会社MUGEN本舗

ゲーム、バンド、漫画、映画、小説、なんでもブログ

ドレスコーズ 全アルバム感想

 f:id:yuugentmugen:20210213230050j:image

 ドレスコーズが大好きだ。

 というか志磨遼平が大好きだ。高校生の頃に聞いた毛皮のマリーズの大名曲「ビューティフル」にやられて、更にその後聞いたアルバム「gloomy」で完璧にノックアウトされた。

 以降、10年近くしまさんの音楽をおいかけ続けている。

 今日も一人居酒屋で飲んだ。ふらふらと家に帰るお供にapple musicを起動させてドレスコーズのアルバムをいちから聞き直していたのだが、どれも傑作すぎる。

 これは、この素晴らしさを世間様にお伝えしなければ!!!と帰ると同時にこうやって筆を取った次第であります。

余談だけど、しまさんって本当にカッコいいんだよなぁ…中年になって更に色気が増してきやがった…

f:id:yuugentmugen:20210213230506j:image

f:id:yuugentmugen:20210213230517j:image

 

 それでは無駄話はこのぐらいにして早速紹介していきましょう。

 

 

the dresscodes(2012年)

f:id:yuugentmugen:20210213230126j:image

収録曲

1. Lolita
2. Trash
3. ベルエポックマン
4. ストレンジピクチャー
5. SUPER ENFANT TERRIBLE
6. Puritan Dub
7. Automatic Punk
8. リリー・アン
9. レモンツリー
10. 誰も知らない
11. (This Is Not A)Sad Song
12. 1954

 

 

 2011年の年末に毛皮のマリーズを終了させたかと思ったら、2012年の年始とともに産声上げたドレスコーズ。「俺止まると死ぬから」と歌っていたしまくんらしい行動力。最早焦燥感すら感じる。

 

 その年の7月にはデビューシングル「Trash」が映画「苦役列車」のタイアップに抜擢されるなどその猛プッシュぶりに俺の鼻息はとんでもなく荒くなっていたのをよく覚えている。

 

 そして満を持して2012年の12月に発売されたこのアルバム。1曲目Lolitaからやられまくりである。3曲目ベルエポックマンまでの流れが美しすぎてグッとハートを掴まれる。

 

 全曲通して、退廃的でありながらギラギラしていてファーストアルバムながら滅びを感じさせる際どさと色気がある。普通にこのころのしまさんのメンタルどんなだったんだろうか…と思いを馳せる。

www.youtube.com

全員の立ち姿がカッコよすぎるPV

 

 

バンド・デシネ(2013年)

f:id:yuugentmugen:20210213230144j:image

収録曲

1.ゴッホ
2.どろぼう
3.Zombie (Original Ver.)
4.ハーベスト
5.トートロジー
6.シネマ・シネマ・シネマ
7.Silly song, Million lights
8.Eureka
9.(She gets) the coat.
10.Teddy Boy
11.We are
12.バンド・デシネ

 

 そして2013年に発売された「バンドデ・シネ」。これはヨーロッパの漫画ジャンルの総称であるが、もちろんこれはしまさんなりの言葉遊びであろう。が、しかし、直球すぎる曲名、アルバム名だ。「バンドで死ね」もう、この頃からバンドの破滅は始まっていたのだろうか。

 

 うろ覚えだが、トートーロジー発売くらいの頃、ドレスコーズのインタビューを読んだらば。

 しまさんが「ギターの丸山康太とラモーンズみたいな音楽したいって話したんです」とか話されていたが、しまさんは絶対ラモーンズみたいなことしたくなかったと思う。読んでてピュアで無骨な丸山さんにしまさんが話合わせたんじゃねーかな?と訝しがったのをよく覚えている。

 

 さて、肝心の内容だが、ファーストアルバムから比べてかなりとっつきやすい曲が多くなっている。本当はしまさんこう言うのやりたかったんだろうなー・・・とじんわり思う。しかし、歌詞はどの曲もまるで遺書のような、死の間際のような、焦燥感があふれんばかりであった。

 

 さあ、どう死のっか?みっつ数えろいますぐ(どろぼうより)

 いつか死ぬ時までぼくは誰かをうらやみたい(ハーベスト)

 エンドロールにはすべてのキャストの名前を刻むよ思い出せるかな(シネマ・シネマ・シネマ)

 

 

 そして、特筆すべきはドレスコーズ史上でも大名曲の「ゴッホ」である。

 

やっぱりゴッホじゃ嫌なんだ

 

と言う歌い終わりは、日の目を見ぬまま死んだ画家ゴッホでは嫌だ!!!売れたい!!けど売れるための音楽もしたくない、あー人生は悩ましい…と葛藤を抱えながらも前進しようと言う気概がヒリヒリと伝わってくる。

 

 そして、このアルバムのラストは「バンドで死ね!!!」としまさんが絶叫して幕を閉じる。焦燥感ここに極まれり。

 

 誰がなんと言おうとオリジナルメンバー期における最高のアルバムであった(まぁEP含めても3枚しかないのだが)

www.youtube.com

しまさんが自ら監督を務めて撮ったPV。いつ何度聞いても名曲。

 

 

 

Hippies E.P.(2014年)

f:id:yuugentmugen:20210213230153j:image

収録曲

1. ヒッピーズ
2. ドゥー・ダー・ダムン・ディスコ
3. Ghost
4. メロディ
5. 若者たち

 

アルバムではないのだが一応紹介。

とにかくトレイラーがカッコよくて震えたのを覚えているが、バンドサウンドから離れたラップ&EDM的なサウンドは恐らくファン達を凍らせたことだろう。

 

毛皮のマリーズ後期の名盤「ティン・パン・アレイ」も恐ろしいほどの完成度であったが、バンドサウンドからは著しく乖離しており、メンバーどう思ってんのやろ?と訝しんでいたらその年に解散である。

 

これはしまさんの音楽性がバンドメンバーを置き去りにし始めた証拠なのではなかろうか、この素晴らしいバンドは解散してしまうのではなかろうか。というかラモーンズどこ行った?なんだよキャッチコピーの『ダンスミュージックの解放』って…など様々なモヤモヤを抱えたまま聞いたのをよく覚えている。

 

www.youtube.com

 

で、曲はと言うと、泣けるくらい良い。

特にPVにもなっている「GHOST」はもう、涙なしでは語れないほどの名曲である。

女の子にフラれた全男はこの曲を聴くべし!!!

www.youtube.com

 

あと、ゲスト収録した□□□(クチロロ)の三浦康嗣さんはやはりと言うか、舌を巻く程にラップが上手い。昨今はやりのエモーショナル系のラップとは一線を画す、知的でクールなラップが最高にかっこいい。

 

 

・1(2014年)

f:id:yuugentmugen:20210213230203j:image

収録曲

1. 復活の日
2. スーパー、スーパーサッド
3. Lily
4. この悪魔め
5. ルソー論
6. アニメみたいな
7. みずいろ
8. 才能なんかいらない
9. もうがまんはやだ
10. 妄想でバンドをやる(Band in my own head)
11. あん・はっぴいえんど
12. Reprise
13. 愛に気をつけてね

 

2014年しまさん以外の全メンバーが脱退しました。

 

もう、一番最悪の想像が現実となった。

やはりしまさんにとってEDMは滅びのサウンドだったのか…

 

ちなみにこのアルバムは誕生日プレゼントに友達に貰いました。とてもうれしかったです。

 

特典としてついてきた制作風景を収録したドキュメンタリーが結構見ごたえあって面白かった。全13曲を短期間かつ一人で仕上げていくのは、本人の言うところの極限状態であり、飄々としていながらも、悲哀と孤独を噛みしめているしまさんの姿はファン必見である。あと、コメンタリーの元毛皮のマリーズのギターである西君のコメントが泣ける。ええ友達やん。

 

 さて内容はと言うと、すべてしまさんが演奏している訳でして、当たり前なんだけど、全作までのタイトでキリキリしたかっこいいロックサンドを期待していたら肩透かしを食らう可能性大。

 

 その代わり、短期間ですべて自分で仕上げたというだけあって、とても内省的で、「スーパー・スーパー・サッド」はバンドメンバー、そして2010年に別れた元カノ『永原真夏』ちゃんへの気持ちを全てぶち込んだ(らしい)曲となっており、これまた感涙させられる名曲である。

 

 しかし、このアルバムは決して暗いアルバムではない。むしろ、これまでと比べて明るさすら感じる。メンバー全員脱退して、焦燥感やバンドから解放され、本当に自分のやりたいことをしまさんがやり始めた記念碑的なアルバムとなっている。

www.youtube.com

 

 

・オーディション(2015年)

f:id:yuugentmugen:20210213230212j:image

収録曲

1. 嵐の季節(はじめに)
2. jiji
3. スローガン
4. 愛さなくなるまでは愛してる(発売は水曜日)
5. メロウゴールド
6. We Hate The Sun
7. もあ
8. しんせい
9. オーディション
10. みなさん、さようなら
11. 贅沢とユーモア
12. おわりに

 

前作と打って変わって、さまざまなサポートメンバーを迎えて収録した賑やかなアルバムである。

 本人曰く、2015年と言う年を記録したもの、らしく。当時加熱していた安保条約のデモなどの影響下で作られただけあって、珍しく政治色や現代的なニュアンスがほんのりする歌詞が印象的だった。(特に、スローガンやjijiなどはそれが顕著だ)

 

 前作が自分を歌ったアルバムならば、今作は時代を歌ったアルバムであった。

 正直、あんまり聞かないアルバム。と言うのも、このアルバムよく言えばまとまっている…(この表現が正しいのか、甚だ疑問だが)のだが、悪く言えばフックがあんまりない、作品のように感じる。

 

 もちろん完成度は高いのだが、やはり、さまざまなアーティストを使っただけに、しまさんがセーブしたのかなぁ、なんて勘ぐる。

www.youtube.com

 

よっしゃ Let's スーサイド! でも 今日はやめ(贅沢とユーモアより)

 

と歌っているしまさん。バンドで死ね!!!と言っていたのに…よかったね(泣

あと、謎にダンス上手い。

 

平凡(2017年)

f:id:yuugentmugen:20210213230218j:image

収録曲

1. common式
2. 平凡アンチ
3. マイノリティーの神様
4. 人民ダンス
5. towaie
6. ストレンジャー
7. エゴサーチ・アンド・デストロイ
8. 規律/訓練
9. 静物
10. 20世紀(さよならフリーダム)
11. アートvsデザイン
12. 人間ビデオ

 

1とオーディションが2部作の様な、兄弟的作品というならば、平凡から始まる、平凡、三文オペラ、ジャズはコンセプトアルバム3部作と言えると俺は思っている。

さて、この平凡だが、ドレスコーズソロ体制となって以降、一番カッコよいアルバムに仕上がっているのではなかろうか?と睨んでいる。

前作までの、時代や自分やバンドに対する思いの吐露ではなく、純粋な音楽の演奏に注力したと語っていただけあって、どの曲も最高にタイトでかっこいい。日本でも1,2を争うくらい非凡な男のアルバム名が平凡だなんて、なんて素敵な皮肉なのだろうか…

 

あえて、このアルバムにテーマをつけるなら『客観』であると思う。

正直、このアルバムは歌詞をしっかり聞く、歌唱として捉えるのではなく、曲として捉えるべきである。

 それだけに、ドライブのお供には一番しっくりくる。真夜中の高速とかで聞きたい。

 タイトでおしゃれで美しい。新生ドレスコーズの旗印のような作品である。

 あと、最後に収録されている『人間ビデオ』は死ぬほどカッコよい。

www.youtube.com 

www.youtube.com

 

ドレスコーズの《三文オペラ》(2018年)

f:id:yuugentmugen:20210213230226j:image

収録曲

1. 三文オペラのテーマ
2. もりたあと(殺人物語)
3. ピーチャム商会社歌
4. 性愛行進曲
5. 結婚の歌
6. 海賊ジェニー(あるいは女給が見る夢)
7. カノン(大砲の歌)
8. 恋の歌
9. バルバラ・ソング
10. この世は最低(第一幕のフィナーレ)
11. メロドラマ(離別の歌)
12. 娼婦たちのララバイ
13. ヒモと娼婦のタンゴ
14. 資本主義の歌
15. 女はおそろしい
16. あなたには(第二幕のフィナーレ)
17. ちょっと足りない歌
18. ソロモン・ソング
19. 運命の罠
20. 殺すな(死刑台のバラード)
21. 終曲(第三幕のフィナーレ)
22. りぷらいず(殺人物語)

 

はっきり言おう。問題作であると。

最早、バンドで死ね!!!と歌っていた男の影すら残っていない。

だってオペラだぜ!?

本作は劇伴を務めた『三文オペラ』の劇中曲を全てしまさんボーカルで収録したと言うロックバンドのアルバムとは一線をまた画した作品である。この男はどれだけ一線を画し続ければ気が済むのか。

 

本人はクルト・ヴァイルによって90年前に書かれたスコアのカヴァーと言っているが、このアルバムはれっきとしたドレスコーズのオリジナリティあふれる作品であるし、平凡から続く、コンセプト&客観的と言うテーマが脈々と最後の一曲まで貫かれている。

 

この辺りから、曲の聞き方に関して考えさせられ始めた。

つまり、普段歩きながらやドライブしながら聞くというのが俺の音楽を聴くスタイルなのだが(恐らくかなりの人がそうであろう)、このアルバムは完璧にこれを聞く時間を用意しなさい。つまり、ながら聞きは許さぬ、と語りかけてくる。

本を読むように、1曲目からゆっくりと、じっくりと聞くべきアルバムである。

それ故に、ラスト前の『終曲』でこのアルバムはクライマックスを迎え、ラスト『りぷらいず(殺人物語)』でカーテンコールを迎えるのである。

 

ちなみに、ドレスコーズで唯一LP盤が発売されているので、お買い求めの際はそちらを買うのもいいかもしれない。

 

 

 

・ジャズ(2019年)

f:id:yuugentmugen:20210213230241j:image

収録曲

1. でっどえんど
2. ニューエラ
3. エリ・エリ・レマ・サバクタニ
4. チルってる
5. カーゴカルト
6. 銃・病原菌・鉄
7. もろびとほろびて
8. わらの犬
9. プロメテウスのばか
10. Bon Voyage(ドラマ「やじ×きた」主題歌)
11. クレイドル・ソング
12. 人間とジャズ

 

コンセプト3部作の終作(となるかどうかはわからない)ジャズ…テーマは『人類最後の音楽』いくところまでいっちゃった感満載である。

もう、これまでの、ソロ活動の集大成の様な作品である。

ファーストアルバムで感じていた個人の退廃ではなく、しまさんを含む全人類に向けての退廃とでも言おうか、緩やかな絶滅…なんて大上段で構えたコンセプトが音楽として成立するのは、ひとえに東京スカパラダイスオーケストラ等超一流のアーティスト達がレコーディングに参加し、その腕前を遺憾なく発揮したからであろう。

 音楽性は異国情緒あふれていてかっこいいし、それでいて聞きやすい。それは平凡以降続く、客観を意識してきたしまさんだからこそ出来る芸当であろう。

 こちらも「三文オペラ」同様、軽い気持ちで手を出すとやけどするようなアルバムとなっている。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

私も力が入りすぎて、一気に6000字あまり書いてしまいました。

長々と書いてきましたが、言いたいことはただ一つ。

 

ドレスコーズという最高の音楽にぜひ触れてほしい。

 

これだけである。

 

 

 

夏に聞きたいオールディーズまとめ

f:id:yuugentmugen:20200621235716j:image

オールディーズはいいぞ

 

そもそもオールディーズとは…

 

オールディーズは、主に1950年代から1960年代にヒットしたアメリカやイギリスなどの英語圏のポピュラー音楽のことを指す。ジャンルはロックンロール、ロカビリー、ドゥーワップ、ポップスなど幅広い。音楽評論家萩原健太が指摘しているが、かつてのFENのDJには1990年代の音楽や前年のヒット曲も、オールディーズとして紹介するDJも存在した。

 

wikiより抜粋

 

まぁ、一言で言うと大昔のヒットソングだわな

 

なんで、俺がオールディーズにハマったかって言うと、一重に村上春樹の影響。

彼の小説と音楽は切ってもきれない関係がありまして、作中で幾度となく音楽がキーアイテムとなる。

 

特に村上春樹が青春を過ごした60年代の楽曲が登場することが多く、それをyoutubeで調べて聞いていくうちにオールディーズの沼にドップリと浸かってしまったわけです。

 

今日は皆さんに夏におすすめのオールディーズをラジオDJよろしく何曲かおすすめしたいと思う。

 

最後までどうぞお付き合いを。

 

1.one summer night

 

ドゥーワップグループ、ザ・ダンリアーズの名曲。

まんまなタイトル。

 

ある夏の夜、愛を感じた。

ある夏の夜、貴女を抱きしめた。

 

そんな甘い囁きから始まるムーディーなこの曲は夏の夕暮れにピッタリである。

 

この曲を聴きながらテラスでビールでも飲んだら死ぬほどロマンチックな気持ちになれること間違いなし。

 

 

2.California girls

 

来ましたね。元祖夏のバンド。

ビーチボーイズ。

 

おいおい、ビーチボーイズで夏って言ったらsurfing USAじゃねえか!!!と言う人もいるかもしれないけど、カリフォルニアガールの方が好き。

 

この曲はこれまたまんまなタイトルであるSummerdaysと言うアルバムに収録されている楽曲。

軽快でお気楽なリズムはドライブにぴったりである。

ちなみに歌詞は全編『女の子っていいな』って言ってるだけです。

最高。

 

3.I'm a believer

 

世界一有名なイントロ。

日本タイトルが恋に生きようなのが憎いね。

恋を信じることを高らかに歌うこの曲は夏にピッタリ。夏の恋って素敵だよね。

 

4.under the bord walk

 

ドリフターズの名曲。

本当はローリングストーンズのカバーのが好きなんですけど、youtubeになかったもんで。

 

5.wonderful Summer

 

まるで御伽話の終わりのような一曲。

ローファイな声がたまらん。

 

人生で一番美しい夏。恋人と過ごす夏。

しかし、それを失っても尚、その夏が人生で一番美しかったと歌う。

 

そんな美しくも悲しい曲は夏の終わりに聴きたくなる。

 

皆さんいかがでしたでしょうか?

いいなと思ったら是非ともオールディーズを聴いてみてください。

バンドマンの俺は死んだ!メリーロックはオバポーズで楽しめ!

メリーロックに行ってきました。

 

メリーロックとは名古屋は金城ふ頭で行われている冬のロックフェス。

 

出演者は今ノリに乗っているイケイケなバンドばかり、そして、来場者もカップルや大学生のような人生を謳歌している人達ばかり。

 

 

そんなフェスのこと俺がどう思っていたかと言うと、

 

 

大嫌いに決まっている。

 

 

そもそも俺はファスが嫌いである。

なぜ、好き好んで暑かったり寒かったりするところで人にもみくちゃにされなきゃならんのだ!なら、俺は好きなバンドのワンマンとかをのんびり聞きに行きたい!!!

 

俺がフェスを嫌いな1番の理由は客である。

ライブをスポーツかなんかと勘違いしている方々が少数だが存在していることだ。

 

他人をかえりみず、ダイブの回数を競い合ったり、モッシュを無茶苦茶に至る所でやったり、

そう言う迷惑行為を平然とやってのけ、SNSとかに

 

「〜参戦!!!まぢ楽しかった!!」

 

とか載せている頭スポンジボブな輩が本当に気にくわない。

 

俺、バンドやってた時、たまにそう言う暴れたいだけの方々と遭遇していましたが、

 

「この人達は本当に音楽を聴きにきているのか?それとも暴れれりゃそれで良いのか?暴れたけりゃスポッチャとかにいってくんろー!」

 

と言うふうに正直思ってました。すいません。

 

 

前置きが長くなりましたね。

 

ではなぜ、こんなフェス嫌いの僕がメリーロックに行ったかと言うと、地元の数少ない友人が誘ってくれたからなんすよね。

 

最近会ってなかったし、そいつも今年いろいろ大変だったらしいし、久しぶりに会いたいなと思ってたところでのお誘いでしたので、そりゃ行きます。それに、僕も相当大人になりましたし、今ならそう言ったライブキッズの方々に対しても、かつてのような、とんがった感じ方をしないのではなかろうか?と思ったのです。

 

 

・メリーロック当日

友達との待ち合わせを1時間ほど遅刻して向かうわ金城ふ頭。

名古屋駅はバンTを着た若者で溢れかえっておりました。

 

ポツポツと雨が降る中、入場を済ませ、向かうはメインステージ1バンド目、TOTALFAT!

 

俺パーティパーティくらいしか知らないけど、こんなん、絶対暴れまわる奴おるやんけ!

 

 

 

 

案の定、TOTALFATは1曲目からモッシュの嵐、至る所でサークルピットが出来ている。

 

でも、我々はそれを見越して、フェンスの真ん前辺りを陣取っていたので巻き込まれずに楽しめた!!!

 

TOTALFATのMCがこれまた激アツな感じで、

「俺たちゃ音楽でつながっているんだ!!」

みたいなね、昔はそう言うMC大大大好きだったんだけど、なんか今聞くと、胸がムズムズするのは何故だろう?

 

別に、僕、あんたらと繋がったつもりはないんですけどね…みたいなクソ捻くれた感情になってくる。

 

その後もKANA-BOONフレデリックみたいな大人気のバンド達の演奏を見た。

演奏は死ぬほど上手いし、やっぱり、生で見るのは全然違うなぁと感動した。

特に、04 limited sazabysは無類であった。

ギターRYU-TAがインフルエンザの為、急遽3人体制でライブは行われたが、SUPER BEAVERBLUE ENCOUNTのギタリストがサポートとして乱入すると言う胸熱な展開。

入場規制がかかるくらい満員のポートメッセでの彼らのバンドを見て、俺はなんだか少し泣きかけてしまった。

 

 

KOTORIやSIXLOUNGEみたいな若手売り出し中のバンドは気合バチバチに入りまくってて、爪痕残したろう!客食ったろ!と言う気合が半端なかった。

ただ、気合入りすぎてて、見てて

「なんか、ちょっと必死すぎじゃねーか?」

とまた捻くれたことを思ってしまった。

 

とまぁ、バンド見てて普通に感動したけど、バンドやってた頃ほどの衝撃はねえな…なんか俺大人になっちまったのかなぁ?なんてひとりごちました。

 

 

 

さて、今回、いろーんなバンド見たけど、1番最高だったのはでんぱ組incである。

 

学生の頃から好きで、彼女たちのTwitterはメンバー全員フォローしている。

 

ライブを見るのは初めてだったけど、歌もダンスもキレッキレで見ていてめっちゃくちゃ楽しかった。

 

からしたら、好きな女の子がいきなり7人歌って踊り出したんだから、もうその興奮たるや…もう、好き…

 

 

結局、最後までイマイチ乗り切れなかった。

トリのcoldrainの時、途中で抜け出して、デッケークリスマスツリーの前でベンチに1人座ってぼーっとしていた。

 

バンド大好きだったのに、なんでこんなに乗り切れなかったんだろう?これ行くくらいなら、スマブラSP買って一日中やってた方が良かったのではなかろうか?

 

その時、ハッと乗り切れなかった理由に気がついた。

 

 

 

俺、疲れてんだ…

 

 

社会人になってから、ほとんど音楽も聞かなくなった。音楽聴くのも車運転する時くらいだ。

 

それは、日々、会社で精神と肉体を摩耗させていっているから、音楽を聴く余裕がないのである。

 

余裕がないから、バンドのMCやスタンスにもいちいち噛み付くし、お客さんのモッシュとかにもムカッ腹を立てるのである。

 

メリーロックが楽しくないんじゃなくて、俺が楽しもうとしていなかったのだ。

 

それは、大人になったとか、そう言う問題じゃない。

 

すまねぇ、俺…

 

俺は、次こそはしっかりと楽しもうと心に誓ったのであった。

その後、1人でとある会員制の怪しげなバーに行ったり、オカマバーで朝までどんちゃん騒ぎしたりとめちゃくちゃ楽しかったのですが、それはまた後日…

 

 

絶対に映画館へ見にいくべき「ボヘミアンラプソディ」(ネタバレ感想)

f:id:yuugentmugen:20181117224018j:image

 

2018年秋の超話題作、大ヒット公開中のこの映画。

監督はブライアンシンガー、あの伝説のバンドQueenの伝記映画

ボヘミアンラプソディ」を見てきたぞ!!!

 

 

 

一言感想を言うと、素晴らしかった!!!

 

 

・これは映画ではなくロックショーだ

 

監督、ブライアンシンガーはx-men シリーズでおなじみの実力派エンタメ監督。

(アポカリプスはつまらなかったぞ。もっと頑張れ)

そんな大物監督があの「Queen」の伝記映画撮るとか、面白くないわけがねえだろ。

 

今日、映画館行ったら休日という事もあり、ほぼ満席、客層はQueen直撃世代のナイスミドル達がやや目立っている印象。

自分、Queenは超にわかで有名曲とメンバーの顔と名前くらいしか知らない。

と言うか、フレディ・マーキュリーよりも魁!!クロマティ高校のフレディ

を先に知った俺にとって、フレディマーキュリーってなんとなくヤバイおっさんのイメージが拭いとれない。

f:id:yuugentmugen:20181117230248j:image

クロマティ高校1年生フレディ。

 

そんな俺が行っても楽しめるのだろうかと不安だったが、完璧に杞憂でした。

 

 

まず、この映画、Queenの誰でも知っている名曲たちがバンバン劇中に流れるんだけど、それがめっちゃくちゃ素晴らしい。

これだけで、もう、俺、大満足ってくらい。

と言うのも、劇中音楽制作にQueenのギタリスト、ブライアンメイが携わっているらしい。

はい、本家登場です。

そりゃあね、いいに決まっとるでよ。

だって本人だぞ

あの、名曲の数々を映画館の大音響で聴いた時、もう、本当に感動した。

特にタイトルにもなったボヘミアンラプソディがかかった時の感動たるや

 

また、Queenを演じた役者たち全員本物とそっくり、ってだけじゃなくて、ライブでの動きも超そっくりで完コピしてんのよ。

んで、その動きが映画館の大画面に映えるんだわ。

 

最早、この映画は映画というジャンルを超えた、1つのアトラクション。

言うなれば、2時間に及ぶ、ロックンロールミュージカルと言っても差し支えない。

 

DVD出たら見るわって人もいると思うんだけど、映画館の大画面、大音響で観ないと多分あの感動は味わえないので是非とも映画館で見てほしい。

 

・ストーリーについて

 

ストーリーはフレディマーキュリーの半生を通じ、彼とQueenと言うバンドの隆盛を描いている。

フレディマーキュリーの半生を描くわけだから、彼のセクシャリティについて描かざるを得ないわけですよ

その描き方と言うのが、LGBTが社会で大きく取り上げられている現状ととてもマッチングした作りになっていて、正に、今この時に公開されるべくして公開された映画なのだと感じた。

 

 

物語は1970年、Queen結成から、1985年、人気が低迷していたQueenの起死回生のライブとなった20世紀最大のライブイベントライブエイドでのアクトまでを描いている。

 

序盤は普通の青春映画といった感じ、劇中歌こそ素晴らしいものの、よくある若者達の成り上がりストーリーで、まぁそこそこかなと言う印象だった。

 

しかし、ボヘミアンラプソディが収録されているオペラ座の夜以降、フレディは自らがゲイである事に気付き始めるところから物語が大きく動き出す。

 

婚約者メアリーとの破局、バンドメンバーとの不仲、そして、心の隙間を埋めるように毎晩乱痴気さわぎを繰り返しどんどん孤独になっていくフレディマーキュリー。

 

かつては家族とまでお互いのことを言っていたメンバーとの衝突の末バンドは休止状態へ。

マネージャー兼恋人のポールはフレディなんてお構いなしに、フレディ働かせまくって、自分は好みの男と遊ぶ最低のホモ野郎。そんな折、フレディが吐血。エイズを発症したのであった。

 

えー、これ一体どうなんの〜!

とハラハラしましたわ。

まぁ、展開知ってはいるんだけどね。

ここら辺のフレディが可愛そうでほんと見てられなかった。多分とっても心がピュアな人だったんだろうな。それ故に孤独やプレッシャーに耐えきれず、薬や男に手を出して自らの寿命を縮めることとなってしまったのだろうな。

 

 

そんな荒んだ生活を続けるフレディを心配し、元婚約者でフレディの無二の友人でもあるメアリーが彼の元に駆けつける。

彼女の言葉によりフレディは再帰

ポールをクビにし、メンバーに謝罪し、再びQueenとして活動していくこととなる。

Queenは20世紀最大の音楽イベント「ライブエイド」への出場を決意。

しかし、病魔はフレディの体を蝕んでいた。

そして、ライブエイド当日。彼は思い人ジムハットンの元を訪れ、彼を伴い両親の元へ。

両親にほぼ、自らのセクシャリティをカミングアウトし、長年の確執のあった父親と和解。

そして、ライブエイドへ。

ラストの20分間はライブエイドでのアクトを完全再現。

簡単ではあるが、このような流れである。

 

まずね、フレディの友達みんないい奴(ポール以外)

 

メアリーは、フレディがゲイと知った後も彼と暖かな友情で結ばれていたし、バンドメンバーはすったもんだあった後もフレディを見捨てはしなかったしね。

 

印象的なのは思い人のジムハットンをメンバーに紹介して

「こいつのことどう思う?」

と聞いた後、ブライアンメイが

「うん、いい奴そうじゃん」

と答えるシーンがあるが、ここら辺のやりとりが非常にほっこりしてて良かった。

 

また、フレディが両親にゲイである事を暗にカミングアウトしても、両親は彼のことを受け入れた。そして、確執のあった父親との和解。このシーンは泣けた。

どーにも、こう言う親子ものに俺は弱いんだよな。

 

このように、劇中ではフレディのセクシャリティについて、非常に配慮し、かつ暖かく描いている。

 

 

そして、なんと言ってもやはり語るべきは

ラストの20分間のライブエイドの完全再現だろう

 

 

 

実は俺、この映画でここだけが唯一不満

 

 

 

というのも、ここでのシーンがあっからさまにCGって丸わかりな出来だからである。

 

お前らPS4か!?って感じの画素で映るCG観客の前で演奏するQueen

演者が好演している分、余計残念である。

無理かもしれないけどさ、本当にスタジアムに人入れて撮影すりゃ良かったのにね。

そこだけはいただけませんでした。

とはいえ、やっぱりライブシーンでかかる名曲達は最高でした。

実際のライブ映像。

 

 

 

兎にも角にも、これは名作でした。

 

見るなら是非とも映画館へ。

 

 

さらば「sixdog」

f:id:yuugentmugen:20181107215037j:image

別れというものは本当になぜ毎回こうも唐突なのかと思う。今日もそれを痛感した。

 

マジで偶然、sixdogの閉店を知った。

 

sixdogってのは名古屋は新栄にある小さいライブハウス。楽屋なんてクッソ狭い物置みたいで、演者が楽器を置いたらそれだけでもう足の踏み場はないって感じだった。

 

いつも金のない学生たちで溢れてるようなライブハウスだった。そして、金がない学生だった俺が7年前始めてライブをしたライブハウスだった。

 

当時のことはよく覚えている。俺は大学に入ったばっかりで、ギターもオープンコードが何個か抑えれるかってくらいの初心者もいいところ(今もあんまりギターは上手くなってない)

大学のバンドイベントだった。フロアは大学生で満員。出番が回ってくるまで狭い楽屋でギターの練習してた。

ライブの出来は散々だったけれど、それでも人前で演奏するのはメチャクチャに楽しかった。

テンション上がりすぎてAメロでダイブした。

客にもみくちゃにされてステージに戻れず、サビが歌えなかった。

俺たちは3曲しかその時持ち曲がなかったから僅か15分程度の出番だったけれど、それでもライブの魔力に取り憑かれるには十分過ぎる時間だった。

俺みたいにsixdogでライブ童貞を卒業した奴らはきっと何百人って規模でいるに違いない。

sixdogには客としても何度も足を運んだ。薄暗い階段を何度も降りてsixdogに向かった。

正直、演者としてよりも友達のライブを見に行くことの方が多かった。sixdogに行って仲間とライブを見たり、話したり、飲んだくれたりしたことは俺の大事な思い出だ。

 

 

初ライブからしばらく経って本格的にバンドを始めて、バンド仲間が何人も出来た。仲間で集まって話をするとき、たまに話題に上がるのがライブハウスについてだ。「あそこは音響がどうだ」「あそこは楽屋がどう」「あそこは打ち上げがキツイ」

みんな好き勝手言っていたが、sixdogの悪口は聞いたことがなかった。

 

きっと、それは、sixdogがあったかいライブハウスだったからだろう。いい噂はよく聞いた。

面倒をよく見てくれるいいライブハウスだったそうだ。

 

それから数年経って、俺はバンドをセミリタイアして普通に働きだした。

会社行って、しこって、寝るだけの日々。

ギターの弦なんていったいいつから変えてないだろうか?

 

そんな日々の中でsixdogの閉店を知った。

sixdogが入っているビルの老朽化に伴い閉店だそうだ。

 

もう行くことはなくなったけれども、きっといつまでもそこに在り続けるだろうなと思っていたものがなくなるのは、とても勝手な感想だとはわかっているけれども、寂しいものだ。

 

 

思い出をありがとう。

 

 

米津玄師がヤバ過ぎる。

米津玄師ヤバくないっすか!?

 

YouTubeのpv再生回数って1つの戦闘力みたいなもんだと思うんですよ。

米津玄師のpv再生回数知ってます?

1億ですよ、1億

ガバガバ計算で言ったら、日本人の殆どが聞いたら計算ですよ

 

・米津玄師とは?

米津 玄師は、日本のミュージシャン、シンガーソングライター、イラストレーター、ビデオグラファーである。本名同じ。別名義はハチ。

ブラックミュージック、ダンスクラシック、1980年代の洋楽ポップスなどの要素を取り入れた、多彩な音楽性を持つ。

Diggy-MO'、Bro.Hi、Shinnosukeの3人からなるグループ。m-floのVERBALのスカウトにより、エスエムイーレコーズからマキシシングル『ウェカピポ』でメジャーデビュー。

 

っていっけなーい☆

 

間違えて途中からSOUL'd OUTの紹介してた!

f:id:yuugentmugen:20181106214218j:image

 

いけないいけない、日本の至宝「SOUL'd OUT」があまりにも魅力的過ぎて間違えてたわ

 

話を戻します。

 

・どんな曲を歌ってるの?

デビューは2012年。1stアルバム、「diorama」をリリース。

俺がこのアルバムで一番好きな曲、「ゴーゴー幽霊船」について触れていこう。

まずこの曲、バチバチに不協和音入れまくりなのに超耳触りがいいのがスゲー。

これ一本間違えると気持ち悪くなるギリギリを攻めつつも抑えるところはガッツリ抑えて聴きやすくしている。

歌詞もまるでヤクやってんのかと一見すると無意味な文字の羅列に見えるが、

 

僕の声と頭はがらんどういつも最低な気分さ

君に愛されたいと願ってwake up!

その目も曇ってしまったlost generation

失ってしまった愛と言う名のillumination

仮に愛と言う名のtemptation

 

メンバーの高いスキルを活かしたリリックの効いた歌詞。そして、サビで思わず手を振ってしまうようなキャッチーさ。

デビューシングルからSOUL'd OUTらしさ満載のいきょ………

 

っていっけなーい☆

 

また2014年に惜しまれつつも解散し、日本音楽シーンに大きすぎる爪痕を残した奇跡のようなユニットSOUL'd OUTの紹介をしちゃってた〜☆

 

 

「ウェカピポ」はウェイクアップピープルの略

 

また、米津玄師のpvのセンスたるや異常。

こいつ、ダンス経験ないのにさらっと踊っちゃうところとかやべえ。

自分で書いたイラストを使っている「vivi」「イルカ」も絵本みたいな世界観で素晴らしい。

「イルカ」に至っては、お前、おもしろフラッシュかよ…ってくらいの出来栄え

 

 

・俺の一番のオススメ

といったらやっぱりvoodoo kingdom だろ

ジョジョの奇妙な冒険にインスパイアされた一曲。ジョジョ好きな俺にはたまらん。

それ抜きにしても純粋にカッコいい一曲。

 

あと、Diggy-MOのソロ曲「爆走夢歌」もカラオケにいったら絶対に歌う外せない一曲だ。

男臭さ、Diggy-MOらしさ全開のアツすぎる一曲。開幕「アララァ」

はテンション爆上げ。

 

解散して4年経つ今も尚、愛され、フォロワーを増やし続けるSOUL'd OUT。

その魅力がこの記事で1mmでも伝わったのなら幸いである。

 

BUMP OF CHICKEN藤くんの親友だった町田さんがやってたバンド「BUNGEE JUMP FESTIVAL」が熱い

f:id:yuugentmugen:20181012001339j:image

僕は昔、バンドをやっていた。

パンクバンドだ。曲のほとんどをボーカルギターの俺が考えていたのだが、数曲作った時点でもう俺はお手上げ状態であった。

まったく、メロもコード進行も思い浮かばないのである。

現状を打破すべく、俺は取り敢えず、パンクバンドと名のつくバンドをyoutubeで見まくった。

そんな折に滅茶苦茶熱いバンドを見つけたのであった。

それが、BUNGEE JUMP FESTIVALである。 

 

スッゲーカッコよくないっすか!?

この、バンド以外のことはまったくうまく行ってないであろう、不器用感。ギターに落伍者のステッカーってお前、どう言うセンスしとんねん!!!

 

あと、ドストレートな歌詞と曲。それを吠えるように歌う姿はまさにジャックナイフ!!!

 

当時、大学では浮いてたし、友達も少なかったけど、なんか俺ってスゲーヤツで、滅茶苦茶すごい才能持ってて、いつか、周りをあった言わされるんじゃねーかな?

 

とか思ってたんですけど、バンドは鳴かず飛ばずで、バイトも上手く立ち回れずに、嫌われたり、素行不良でよくクビになっていたりして、なんとなく荒んでいたんです。

金もねえし、友達もいないので、どうすっべなー…腹減ったし、なんかイライラするし、クソ!!!とか毎日思ったました。

 

そんな俺の気持ちを代弁してくれてる気がして、自分、ハマりましたね…

 

ハマりすぎてこの曲とブルーハーツの「ハンマー」を足して2で割って、50引いたみたいな曲を作ったりしました。

 

気になって、調べてたら、このバンド解散しちゃってるんだけど、フロントマンである町田直隆さんは今でも音楽活動を続けており、今はLOST IN TIMEの人と元、椿屋四重奏の人とmoke(s)ってバンド組んでんだけど、メンツ豪華すぎかよ…

このバンドもめちゃ良いので要チェックやで!

 

いろいろ調べていくうちに、BUNGEE JUMP FESTIVALってハイラインレコーズと言うインディーズレーベルで活動してたんだね。

ハイラインレコーズっていうと、BUMP OF CHICKENが所属してたことで有名やね。

 

それで、町田さんとバンプの藤くんは親交があったらしい…

現在25歳の俺は、ガチガチのバンプ世代。

ユグドラシルとかジュピター腐る程聞いたわ。

ちなみに一番好きな曲は「ダイヤモンド」です。

 

そんで、気になって町田さんのブログを見てたらこんな記事を見つけた。

 

この話、滅茶苦茶いい話じゃないですか。

 

しゃらくせえ!!!読めるか!!!

と言う荒くれ者のために要約しておく。

 

約10年前に藤くんと町田さんはよく一緒にライブをしていたし、とっても仲良しだったけど、バンプの大ブレイク以降なんとなく疎遠に。

町田さんはバンプのライブを見て、藤くんとは違う道を進むことを決意。

ひょんなことからバンプのライブを観に行くことになった町田さん。

バンプのライブはとっても素晴らしかった。

打ち上げにも出ることになり、そこで藤くんと10年ぶりの再会。藤くんも町田さんのことを忘れておらず「お前に一番会いたかった!!」と熱い抱擁を交わす。お互い近況を報告し合い、町田さんはお互いの道を歩んできたことを誇りに思うのであった。

 

俺、こう言うのに弱いんだよね。

藤くんがカッコいいなんて、日本人の共通認識じゃないですか?

みんなも天体観測死ぬほど聞いただろ?カラオケ行ったら3回に1回は歌うだろう?

 

でも、自分の道を信じて一歩一歩突き進んでる町田さんもめちゃかっこいいべ。

 

約10年ぶりの再会なのに第一声が「お前に一番会いたかった!!!」って藤くんらしくて素敵ですよね。

 

10代から20代前半を夢に向かい共に過ごしてきた友人って本当に特別な存在だと思うんですよ。

 

まったくレベルが違うけど、俺も曲がりなりにもバンドやってたわけで、当時バンド仲間と将来とか夢とかについて朝まで語っちゃった経験もあるんですよ。

それから、もう、4.5年経って、それぞれがそれぞれの道を進んでて、会うのなんかもう1年に一回あるかないかくらいなんですけど、それでも会うと、それまでの会ってなかった時間が一瞬で埋まるんですよね。

そう言う友人って、小っ恥ずかしいけど、やっぱり滅茶苦茶大事な存在なんですよ。

 

きっと、町田さんと藤くんってそう言う関係なんだと思います。