こんにちは。管理人です。
皆さんはタイムトラベラーって信じます?そう、あの時間を行き来することができるタイムトラベラーです。
今日は私が平成最後の夏、日本三代名泉の岐阜県の温泉街、下呂温泉でタイムトラベラーに出会ったお話をさせていただきます…
・湯治の為に下呂温泉へ
今年の夏、盆の長期休暇に突入する直前、私はぎっくり腰になった。
その為、せっかくの長期休暇も家の中でウダウダと過ごしていた。
そんな俺を見かねて、友人のTさんが俺を下呂温泉へ湯治に行こうと誘ってくれた。
Tさんは俺の1つ歳上の26歳。昔バンドを一緒にやっていた。
Tさんと車で下呂温泉に行くと、まず、
メインストリートにあるゆあみやに向かった。
ゆあみやで足湯に浸かりながら、温泉ソフトを食べた。温泉ソフトとはソフトクリームに温泉卵をぶち込んだ美味なる食べ物である。
下呂温泉名物なので是非とも食べるべし。
(メインストリートの橋でノリノリの管理人の図)
その後、てきとうな飯屋に入り、飛騨牛うどんを食す。正直、飛騨牛が他の牛肉とどう違うかなんてさっぱりわからんがとにかく美味かった。
・いざ温泉巡り
さて、そろそろ温泉に行くか、と我々が向かったのは水明館。
ここは、下呂温泉の中でも老舗中の老舗。
早速、温泉へと向かう。
残念ながらその日は露天にはいかなかったので、室内温泉へ。
広々とした温泉の中へ、足をそっと入れてみる。続いて腰、胸、肩まで風呂へと浸かる。
「Tさん!この温泉ヌルヌルするよ!」
身体中にまとわりつくようなヌメリが体を包む。Tさんは落ち着き払って、
「落ち着け…ローションが入っている可能性がある」
もちろん、そんなことはなく、それがこの風呂の効能なのだろう。
不思議と腰が楽になった気がした。
風呂を出て、一階の喫茶店でコーヒーを飲む。
喫茶店はガラス張りで外の池が見える。
そこでTさんと、今年の甲子園の事について話し合った。
ネオ君は果たしてどこに行くんやろかな〜なんてところである。
さて、お次は、白鷺の湯!!!
ここは下呂温泉の街中にある小さな温泉。
地元の方々に古くから愛されている名泉らしい。
ヒノキ風呂で水温はかなり高め。
アチアチ!と言いながらも肩まで入ると、ふぃ〜っと自然と声が出る。
2人でアチアチ言っていると、そこに、全身刺青の男が入ってきた。
その瞬間、風呂場に緊張が走った!!!気がしたが、隣のおっさん達は
「ほぉ〜今日は東京から来られたんですか?」
なんて話し合っている。
もう、私の目は刺青の虎さんに夢中である。
なかなかに凄い刺青だ。男はきっとカタギではないだろう。風呂に入りたいのは分かるがもう少しだけ周りに配慮してほしいもんである。
その後、我々はかえる神社に向かった。
ここにお賽銭を入れると……何が起こるかはお楽しみ!!!
カエルさんとのツーショット!!!
・疲れた我々は喫茶店へ
もうこれだけ回って我々はヘトヘトになった。
最後にロイヤルホテル雅亭に行こうとしたが、まだ温泉が開いていなかったので我々は喫茶店で時間を潰すことにした。
コーヒーを頼み、席に着く。
席に着くと、メニュー立てのところにノートが置いてある事に気がついた。
観ると、「下呂温泉旅のノート」だ。
どうやら、ここに来た人達が思い思いのことを書くノートみたいだ。
我々はペラペラとノートをめくってみた。
殆どが、「彼氏との記念日に来ました!」とか、「友達と来たよー!」なんて言うホンワカとした内容だった。
「なんかいいっすね〜」と俺がTさんを見ると、Tさんの表情は強張っていた。
おい、これ見てみろよ…Tさんが、ノートのある場所を指差す。そこを見れば。
「2018/6/16はじめまして〜!!!最近mixiとモバゲー始めました!!!みんなマイミク申請よろしく!!」
と書いてあった。
な、なんだと!!
今は何年だ!?平成30年だぞ!!!
「これは、考えられる可能性は1つですね」
私はここで一呼吸おいてこういった。
「タイムトラベラーが下呂温泉に来たんですよ」
その可能性しか考えられない。
タイムトラベラーが下呂温泉に来たのだ。
それ以外考えられない。
下呂温泉は日本三大名泉の1つであるとともに、ここは時空の狭間でもあるのだ。
我々は息を飲んだ。
その後、ロイヤルホテル雅亭で下呂温泉の街を一望できる露天風呂に浸かったが、それでも我々の気が晴れることはなかった。
あのタイムトラベラーは一体何が目的なのであろうか?今でもその疑問は私の胸を締め付けている。
完