俺のような心が汚れたアラサー弱者男性が読むには綺麗すぎる物語だった。
不登校になった少女とその祖母との暖かな交流が描かれる本作。マクガフィンは『魔女』という単語。
おばあちゃんはただの気のいい老婆ではなく、自身のことを魔女だと言う。そして、魔女に1番大事なことは自分で何でも決めること。
さて、では魔女になったら何が出来るかと言うと、様々な事象が見聞き出来るようになると言う。そして重要なのは自分の望んだ声を聞くと言うことなのだ。
物語のラストは亡くなった祖母の声を主人公が聞いておしまい、と言う流れなのだが、つまり、これは祖母の精神的な暖かさを主人公は成長して受け入れることができたと言うことなのだろう。