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米津玄師がヤバ過ぎる。

米津玄師ヤバくないっすか!?

 

YouTubeのpv再生回数って1つの戦闘力みたいなもんだと思うんですよ。

米津玄師のpv再生回数知ってます?

1億ですよ、1億

ガバガバ計算で言ったら、日本人の殆どが聞いたら計算ですよ

 

・米津玄師とは?

米津 玄師は、日本のミュージシャン、シンガーソングライター、イラストレーター、ビデオグラファーである。本名同じ。別名義はハチ。

ブラックミュージック、ダンスクラシック、1980年代の洋楽ポップスなどの要素を取り入れた、多彩な音楽性を持つ。

Diggy-MO'、Bro.Hi、Shinnosukeの3人からなるグループ。m-floのVERBALのスカウトにより、エスエムイーレコーズからマキシシングル『ウェカピポ』でメジャーデビュー。

 

っていっけなーい☆

 

間違えて途中からSOUL'd OUTの紹介してた!

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いけないいけない、日本の至宝「SOUL'd OUT」があまりにも魅力的過ぎて間違えてたわ

 

話を戻します。

 

・どんな曲を歌ってるの?

デビューは2012年。1stアルバム、「diorama」をリリース。

俺がこのアルバムで一番好きな曲、「ゴーゴー幽霊船」について触れていこう。

まずこの曲、バチバチに不協和音入れまくりなのに超耳触りがいいのがスゲー。

これ一本間違えると気持ち悪くなるギリギリを攻めつつも抑えるところはガッツリ抑えて聴きやすくしている。

歌詞もまるでヤクやってんのかと一見すると無意味な文字の羅列に見えるが、

 

僕の声と頭はがらんどういつも最低な気分さ

君に愛されたいと願ってwake up!

その目も曇ってしまったlost generation

失ってしまった愛と言う名のillumination

仮に愛と言う名のtemptation

 

メンバーの高いスキルを活かしたリリックの効いた歌詞。そして、サビで思わず手を振ってしまうようなキャッチーさ。

デビューシングルからSOUL'd OUTらしさ満載のいきょ………

 

っていっけなーい☆

 

また2014年に惜しまれつつも解散し、日本音楽シーンに大きすぎる爪痕を残した奇跡のようなユニットSOUL'd OUTの紹介をしちゃってた〜☆

 

 

「ウェカピポ」はウェイクアップピープルの略

 

また、米津玄師のpvのセンスたるや異常。

こいつ、ダンス経験ないのにさらっと踊っちゃうところとかやべえ。

自分で書いたイラストを使っている「vivi」「イルカ」も絵本みたいな世界観で素晴らしい。

「イルカ」に至っては、お前、おもしろフラッシュかよ…ってくらいの出来栄え

 

 

・俺の一番のオススメ

といったらやっぱりvoodoo kingdom だろ

ジョジョの奇妙な冒険にインスパイアされた一曲。ジョジョ好きな俺にはたまらん。

それ抜きにしても純粋にカッコいい一曲。

 

あと、Diggy-MOのソロ曲「爆走夢歌」もカラオケにいったら絶対に歌う外せない一曲だ。

男臭さ、Diggy-MOらしさ全開のアツすぎる一曲。開幕「アララァ」

はテンション爆上げ。

 

解散して4年経つ今も尚、愛され、フォロワーを増やし続けるSOUL'd OUT。

その魅力がこの記事で1mmでも伝わったのなら幸いである。

 

高校2年のクリスマスに俺と藤田は泣いた

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昨日、町へ出てみれば、11月も始まったばかりなのに、クリスマスの飾り付けをしているお店をチラホラ見かけた。

気の早い話である。そもそも我が国日本は仏教国ではなかろうか?なにゆえ、外国のおっちゃんの誕生日を祝わにゃならんのだ。

 

俺はクリスマスが嫌いだ。子供の頃はケーキも食べれて、オモチャも貰えて大好きなイベントだったのに、大きくなるとクリスマスはリア充どもが騒いでいる日くらいの認識になってしまった。

まんまとクリスマス商戦に乗せられて、この馬鹿どもが!!!と毒づいていた。

毒づいた結果、俺と俺の親友の藤田は高校2年のクリスマスの日に泣くこととなったのだ。

 

 

「クリスマスなんてクソだ。俺の手でぶっ壊してやる」

 

高校2年のクリスマスの日、

俺は電話口で毒づいていた。

 

「壊すって何するん?」

 

藤田は俺に聞いた。藤田とは保育園からの付き合いだ。同じ幼稚園、小学校、中学校、高校に通っている昔からの友達で親友だった。

高校の人間全員皆殺しにしたかった俺だが、藤田は見逃してやってもいい。そう思うほどに俺は藤田の事を信頼していた。

 

俺はしばらく考えた後にこう言った。

 

「エロ本買いに行こう」

 

今思い返しても意味不明な回答だ。

エロ本を買うこととクリスマスをぶっ壊すことにどんな因果関係があるというのか。

でも、当時はクリスマスに浮かれるリア充どもを尻目にエロ本を買いに行くことは超クールなことだと思った。

 

俺たちは家の近くの公園で待ち合わせをして、エロ本を買いに行った。藤田はしぶしぶついてきてくれた。

ウチは三重のど田舎だから、最寄りのコンビニまで行くのに、自転車で十数分かかる距離にあった。

俺たちが公園を出発した時、空からシトシトと雪が降り始めていた。

 

数分もしないうちに雪は猛吹雪になっていた。

俺も藤田も全身ずぶ濡れで顔は雪と鼻水でぐちゃぐちゃになってしまった。

後ろを見ると藤田がいなかった。

よく見ると、遥か後方で自転車の側で屈んでなにかをしている。

 

「大丈夫か!!!藤田!!!」

 

俺はすぐさま藤田に駆け寄った。大声を出さないと自分の声もかき消されそうになるほど、吹雪は強くなっていた。

 

「自転車のチェーンが外れた!!!」

 

藤田はチェーンを直そうと奮闘しているが、寒さでかじかんだ手では上手くチェーンをはめることはできなさそうだった。

 

吹雪はますます強さを増しているように感じた。このまま、藤田の側で彼が自転車を直すのを見守るのも良いかもしれない。俺が風除けになっていることで幾分か藤田は作業がしやすそうだった。

しかし、彼を待つという選択は非効率的ではなかろうか?俺が急いでエロ本を買ってきて、その間藤田はチェーンを直す。これが一番時間がかからず効率的なやり方ではないか?

 

そう思った。

「すまん、俺、エロ本買ってくるわ!」

俺は、藤田を残してエロ本を買いに行った。

後ろから藤田が

「え!?」

と言ったような気がしたが、そんなものを気にはしていられなかった。この選択は2人のためなのだ。

 

俺は全力で走り、近くのファミマに入店した。

普段の俺ならエロ本を買うなんてこと、恥ずかしくてモジモジしていたかもしれない。

でもこの日は違った。俺は一目散にエロ本コーナーに行き、一番エロそうな本を選んだ。

今でも覚えている。俺が選んだ本は「ピザッツ」だった。

 

レジを済ませ、藤田のところに行く俺はさながら、セリヌンティウスのために走るメロスのようだった。この場合、エロスと言った方がいいかもしれないが。

 

走っている時に雪が目に入って俺は少し泣いた。涙が風で冷やされて余計に涙が出てきた。

 

道の途中に藤田がいた。

おい〜…」

藤田は濡れネズミのように全身ぐちょぐちょだった。

藤田は寒さで涙目だった。

「すまんすまん」

俺は藤田に謝り、一緒に自転車を直した。

自転車は数分後無事直った。その時にはもう吹雪は収まり、雪が静かにふるだけだった。

俺たちは自販機であったかい缶コーヒーを買って飲みながら帰った。

 

俺はその後、彼女と一緒にクリスマスを過ごしたことも、友人とクリスマスパーティーをしてプレゼントを交換したりもして、何だかんだクリスマスを満喫することになる。

でも、あの日、俺と藤田が泣いたクリスマスのことを俺は未だに忘れられないのであった。

 

 

 

 

 

アメリカ版ど根性ガエル「ヴェノム」(ネタバレ感想)

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振替休日が取れたので、久しぶりに映画館へ

 

今日見るのは話題作「ヴェノム」だ。

 

このヴェノム、実は単体作品ではない、

ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」の第1弾なのだ。

そう、つまりこのシリーズはソニー・ピクチャーズが新たに始めたアメコミユニバースの第1弾なのだ。

 

俺は、とってもヴェノムに対して懐疑的であった

MCU(マーベルシネマティックユニバース)の二匹目のドジョウを狙っているのは一目瞭然だし、なによりもスパイダーマンが出てこないベノムって本当に面白いのか?

 

なんて思って見たが、感想としては…

 

まぁまぁ!!!

多分、MCUやDCEUほどの話題にはならないだろうけれど、細々と続いていきそうだなと感じさせるくらいにはクオリティ高かった。

 

あらすじを簡単にまとめてみました。

 

正義感の強いテレビ記者のエディ(トム・ハーディ)は人体実験を行っていた製薬系財団ライフ財団を糾弾するも、逆に圧力をかけられて失業。

失意のエディはひょんなことからライフ財団のラボに侵入することとなり、そこでライフ財団が宇宙から連れ帰った謎の生命体に寄生される。その生命体はシンビオートと言い、シンビオートの目的は地球に来て人間を食いつくすことであった。エディに寄生したシンビオートは自らをヴェノムと名乗る。

ライフ財団から追われる中で、エディとヴェノムは意気投合していく。

シンビオートの隊長であるライオットはライフ財団の代表であるドレイクに寄生。

ライオットとドレイクはシンビオートの母星に行き、シンビオートを地球に大量移住させて、地球侵略させることを画策。すっかり人間世界が気に入ったヴェノムは「そんなことさせねーぜ!!!」とエディと共にライオットとドレイクと戦い見事勝利!!!

エディとヴェノムは仲良く暮らしましたとさ!

 

・良かった点

 

まずは、兎にも角にも、ヴェノムが魅力的なキャラクターだった。

 

ヴェノムのことをヴィラン(敵役)と思っている人が意外と多いので一応説明しておくと、ヴェノムはたしかにスパイダーマンの敵役だが、どちらかと言うとライバルと言った方が近いかもしれない。

ヴェノムは自らの善に従って行動しており、たまにスパイダーマンと共闘することもある。

初登場したのは1990年代とスパイダーマンのキャラとしては新しい方だが、その魅力的なキャラクター像で一躍人気者となった。

 

そんなヴェノムさんなんですが、本作ではPG12らしい、おどろおどろしい姿を見せてくれる。

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しかし、こいつ一度話し出すとめちゃいい奴。

エディの恋路にめちゃアドバイスしたりする。

「いま、彼女に謝った方がいいぞ」とか

「そいつお前とより戻す気ないぞ」とか、気のいいツレかお前は…

 

しかも、こいつエディを気に入った理由が。

 

俺、シンビオートの中じゃお前とおんなじ負け組だったからさ…

である。

 

え、シンビオート界にも勝ち組、負け組って概念あるの!?と驚愕してしまう。

ちなみにシンビオートは人に寄生していないと、ただのネバネバしたスライムです。

 

こいつ、めちゃくちゃ人間臭くて、めちゃくちゃ可愛い。ネバネバしたバケモノのくせに…

 

ヴェノムとエディの掛け合いは見ていてほっこりした。

「人間食べちゃダメなのか!?」

「ダメだ!!ダメダメ!!!」

みたいな感じで、仲良しかお前ら。

 

映画評論家の町山智浩さんが、この映画のことをアメリカ版ど根性ガエルと言っていたが、正にその通りだ!!!

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あと、良かった点と言えば、中盤のカーチェイスシーン。

ここでヴェノムの能力が初お目見えなのだが、ここら辺の映像は最高にカッコいい。

あと、ヴェノムが人を食うところも他のヒーロー映画と違うと印象付けるいいシーンだった。

 

 

・じゃあ悪い点は

悪い点はね、もう、一言で言うと、ストーリーが雑すぎるよ。

「え、これ、どう言うこと、なんでこうなってんの?まぁ、別にストーリーに大きく影響することもないから別にいいっちゃいいんだけどね…」

と細かく気になった点が多かった

 

あと、クソ長え、2時間半ってお前さんよぉ…

しかも、前半の1時間はヴェノムがまったく出てこず、冗長なシーンが続く。ここら辺、思わず時計を見てしまった。

 

次に、ヴィランのライオットのシルエットがほぼ、ヴェノムだったんですわ。

同じシンビオートだから仕方ないのかもしれないけど、こいつのキャラがクソ弱い。

ポットで過ぎて、ヴェノムが「ライオットは俺よりもかなり強い…」とか言っても、あ、はい、そうなんですね、くらいの感想しか出てこない

 

そして何よりも1番気になった点は、エディとヴェノムの友情が芽生えた理由がまったくわからない

いや、まぁ、説明はされてるんだけどさ、バディものの映画なんだから、ここが1番大事な点だよな。

普通は、最初は仲違いしていたが、困難を乗り越えるうちにお互いを認め合い最強コンビになっていく、と言う流れが王道じゃない?

 

ただ、今作はそう言った仲良くなっていく過程的なものは一切描かれていなかった。

 

最初からヴェノムはエディのこと気に入ってるし、その理由が「お前と俺は同じ負け組!」ってお前、それだけで自分の命を危険に晒してまでヴェノムはエディを助けるのかね??

 

うーん、いまいち見ていてこの2人の関係性がよくわかんなかった。ヴェノムがデレるの早すぎなんだよな。

 

こよ即堕スピードは同人誌のオチンポに弱い女騎士並み。

逆にエディは終始ヴェノムに対してそこまで信頼していなかったんじゃないかな?って感じで、なんかよくわかんなかった。

 

 

・総論

 

色々書いたけれど、いやはや、やっぱり気合い入って作られてんなぁ!!!

と言うのはひしひしと感じる!!

映像もトム・ハーディの演技も、ベノムのキャラクターもどれも文句なしに超一流だ!!!

 

みんなも、TSUTAYAでDVDレンタルが始まったら見てくれよな!!!

 

泣いて笑って喧嘩して、ニクいよ!このヴェノム!!!

 

さぁ、次のモービウスはどんなもんやろねえ?

 

(追伸)あ、そう言うば!クレジット終わりに続編をプンプン匂わせる展開があったね。

多分続編ではヴェノムのライバルのカーネイジが出てくるんだろうな。

 

 

 

 

 

学園祭シーズンにオススメのウラ学園祭を紹介する!!!

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そろそろ学園祭のシーズンだね!!!

 

母校の学園祭が明日からって事を後輩のインスタで知りましたよ。

 

 

皆さん、大学の時学祭行きました?

 

え、僕?僕は

 

あんなゴミクソイベント誰が行くか、このハゲ!!!

 

まずね、時期が悪い。ハロウィンが近いからへんてこりんなコスプレをした馬鹿が湧くんですわ。

しかも、笑えるコスプレならいいんですけど、陽キャどもがクソしょーもないホストみたいな格好して歩き回るんですわ。

特にしょーもないと思ったのは、スーツ着て、ガッツリ髪の毛整えてる奴ら。

お前ら、なんで数年もしたら毎日着ることになるスーツを今着る?馬鹿か。

 

そんで、次に嫌いなのはクソみたいな内輪じみた空気。ああいうのってやる方は楽しいんやろうけど、行く方はクソつまらんで。

なんやの?なんで僕が君らが作った低レベルな玉せんに500円払わなあかんの?

 

でも、1番嫌いなのは、目をキラキラとさせて青春を謳歌している若者ども!!!

クラピカみたいにお前らの目ん玉集めたんどオラぁ!!!

 

と言うわけで大学生の頃はまったく学園祭と縁のなかった僕ですが、ある年の学園祭に図らずも行ったことがあります。

 

友人が「ドゥフフフ…学園祭に行きませうぞ!」と言ってきたからだ。

友人はコミュ症&オタク&ムッツリスケベなのだが、柄にもなくああ言う楽しい雰囲気を楽しみたくなったのだと。

 

俺は、学園祭の危険性についてとうとうと説いた。

 

「まてまて、あれは一見楽しそうに見えるけど、我々のような陰キャにとっては毒ぞ、腐海だぞ」

 

俺がそう言っても、友達は止まらなかった。

太陽を目指して飛んだイカロスはその羽を太陽に焼かれたというのに、21世紀の日本でもイカロスの悲劇は繰り返されようとしていた。

 

かくして、我々は学園祭に行ったのだが、やはり…というか、当たり前なのだが楽しめなかった。

 

学園祭の運営側というのは、ほとんどシャブ打ってる奴みたいなもんだ。学園祭と言う毒を胸いっぱいに吸って、頭がおかしくなっている。テンションがヤバイ。なぜ、俺たちがフランクフルトを買っただけで叫ぶのだろう。やめて欲しい。

 

我々はどっと疲れて、ベンチに座った。

友人の顔は疲弊しきっていた。

 

なんとかしなければ…彼の中で学園祭をこのまま終わらせてなるものか、僕は手を打った

 

「はい、学園祭はここまで!!これからウラ学園祭を回りまーす」

 

そう言って、俺は友人の手を引き、校舎の中に引きずり込んだ。

 

向かったのは、後者の裏の裏のカビが生えそうなほどの寂れた場所でイベントをしていた

「同人誌サークルスペース」だ!!!

 

そこには、見るからに臭そうなデブとメガネとハゲと、コスプレしたブスしかいなかった。

その空間は実家のように俺たちを優しく包み込んでくれた。

同人誌サークルのやつらが書いた微妙なレベルの漫画とイラストを端から端まで見る。

 

友達「この人の絵、なぱたに少し似てない?」

(なぱた:人気エロ漫画家)

僕「わかる。エロい絵はないのかな?」

 

いつのまにか友人の顔に生気が戻っていた。

 

「さて、では次は、鉄道研究会ブースに行きまーす!!!」

 

さて、皆さんお気づ気でしょうか、そうウラ学祭とは…

地味で暗そうなサークルを回ることだ!!!

 

鉄道研究会は意外なまでにクオリティが高かった。

鉄研自慢の電車のミニチュアがリアルなジオラマの中を駆け抜けて行く。

 

見ているとなかなか感動した。

鉄道研究会の奴らはもちろん男しかいないし、チェックのシャツだし、なによりも俺たち客が入ってきたのに、自分たちが電車に夢中でそもそも俺たちが入ってきた事にすら気づいていなかった。

 

 

次に向かったのが手芸部。

簡単アクセサリーを作れるとのことだが、気になるのはどのくらいの時間で作れるのかだ。

「これ一つどれくらいの時間で作れます?」

「うーん…大体2時間くらいですかね」

 

舐めてんのか

 

よくそのイベントで学園祭に挑もうと思ったな。丁重に断って次のブースへと向かった。

 

次は天体観測サークルによるプラネタリウム体験。

 

俺たちが教室に入れば、謎の半球が設置されていた。俺たちはそこに押し込められた。

 

なるほど、この中で座って星を見るんですね。

きっとしばらくすれば、部屋の明かりが消えて、半球の内側には、星が出てくるのだろう。

 

しかし、寝ても覚めても部屋が暗くならないし、星が出てくる様子はない。

これではただただ、半球の中に軟禁されただけである。

 

「あのー、これっていつ…」と俺は声をかける。返事はない。

 

「あのー…」何度も声をかけるが返事はない。

 

外に出ると天体観測サークルの部員はいなくなっていた。教室の外に出て周りを見渡しても誰もいなかった。

彼らが消えた原因は未だに分からない。

しかし、行方不明者が出たとは聞かなかったのできっとどこかで元気にやっていることだろう。

 

お次に向かったのは「植物愛好会」

ガラガラと教室のドアを開ければ、机の上で寝ている学生が1人いるのみ。

彼は上体を起こしてこちらを見た。目があった瞬間に俺は反射的にドアを閉めてしまった。

結局、植物愛好会の教室には入らなかった。

 

俺たちは、外に出た。ラーメンの出店があったのでそこで夕飯を食べた。あんまり美味しくなかった。

 

俺たちは、出店ラーメンの悪口をむちゃくちゃに言いながら、お口直しにとマックに行ってハンバーガーを食べた。

 

「同じくらいのお金払って、味のクオリティがここまで違うとは…マックってやっぱすげえな」

友人が言って俺は笑った。

 

今思うと、学園祭って言う場所に集う奴らってのは本当にそれぞれいろんな奴らがいる。

楽しんでるやつ、楽しんでるフリをしてるやつ、楽しめてないやつ、どうでもいいやつ…

 

でも、きっと、どんな感情であれ、それは数年経ったら思い出になってしまうのだ。

俺は友人と回ったウラ学園祭のゴミクソな思い出も今では楽しい笑い話になった。

 

今年は久し振りに学園祭に行こうかな。

 

 

 

謎の町、岸和田「岸和田少年愚連隊」

数年前に、バンド遠征で大阪に行った。

 

たこ焼き食って、適当に安い酒飲んで、気持ちよくなったところでライブをして、それはもう楽しい夜だった。

 

打ち上げもそれなりに盛り上がった。俺は、ライブハウスのスタッフさんとペラペラ喋っていたのだが、スタッフさんの「僕ね、岸和田出身やねん」の一言で酒を飲む手が止まった。

 

「と言うと、カオルちゃんと会ったことあります?」

 

「あー、会ったことはないけど、話は聞いてるよ」

 

ゴクリと、俺は息を飲んだ。

本当にカオルちゃんはいたのだ…

実在する人物だったのだ。

 

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岸和田市とは、大阪府泉南地域に位置する市で、だんじり祭りで有名だ。

とにかく岸和田はヤンチャな子が多い…らしい

 

そんなヤンチャな子達を描いた作家中場利一の自伝的小説岸和田少年愚連隊と言う作品がある。

 

 

岸和田少年愚連隊は映画化されており、主人公、中場利一(通称チャンバ)をナイティナインの矢部浩之が、相棒の小鉄を同じくナイティナインの岡村隆史が演じている。

 

この作品が昔から好きだった。

俺は昔から健康優良児であった。喧嘩なんてしたことがない。真面目で生徒会長までしていたことがある。普通に勉強して、ゲームしたり、読書したり地味目な少年だった。

 

だからこそ、俺はヤンキーに対して幾ばくかの憧れがある。

 

クラスのなんちゃってマイルドヤンキーとかじゃなくって、ビーバップハイスクールやクローズに出てくるようなガチガチの「いてまうぞ、オラぁ」と短ラン着て、気合い入った髪型したりしているヤンキーに俺は少しだけなりたかったな、って思う時がある。

 

そんなガッチガチのヤンキーを描いているのがこの「岸和田少年愚連隊」だ。

 

中学生のチュンバ小鉄は毎日喧嘩ばかりしていて、チュンバの彼女のリョーコは呆れ気味。

彼らの暴力と青春の果てには何が待っているのか…

 

この映画、殆どのシーンが喧嘩のシーン。その喧嘩相手と言うのが、木下ほうか、その手下を演じるのはブラックマヨネーズの吉田と野性爆弾のくっきー。

 

その他にも、FUJIWARAフジモン雨上がり決死隊の宮迫など、今活躍している吉本の芸人が数多く出てくる。

 

ストーリーはひたすらナイナイが喧嘩して、バカやるだけで、山も谷もあったモンじゃないが、何故だか俺はこの映画が好きなんだ。

 

きっと、俺は10代の頃、映画の中の彼らみたいに内にある爆発しそうなエネルギーを爆発させて暴れることなく、親や先生の言う通りに勉強しかしてこなかったなのだろうなと思う。

 

作中にカオルちゃんと言う岸和田最強の男が出てくる。カオルちゃんはヤクザも裸足で逃げる伝説の男で、なんと実在した人間らしい。

 

ライブハウスのスタッフさんにカオルちゃんの伝説を何個か聞いたが酷いものだった。

 

カオルちゃんが歩くと道のコンクリートが剥がれた」

「電車の前に立って無理やり電車を止めて乗車する」

「ヤクザ数人を半殺しにする」

 

ほんまかいな!と言う話ばかりだったが、本当だろうと嘘だろうと、ここまで人の話題の的になる人物とは一体どんな人だったのだろうかと思いを馳せてしまう。

 

映画の中に出てくる岸和田と言う町は、薄汚くて下品で、そこに住んでいる人たちも柄が悪くって言葉遣いも最低だ。

でも、しかし、俺は、岸和田少年愚連隊を始めて見た十数年前から岸和田と言う町に興味深々なのだ。

 

 

個室ビデオ屋は人を狂わせる

個室ビデオ

店舗内にDVD等映像ソフトを多数揃え、それを個室で鑑賞させるサービスを提供することを目的としている。取り揃えている作品は大半がアダルト作品を占めるが、少数ながら一般の映画やテレビドラマ作品もあり、また雑誌や漫画なども扱っている店もある。

Wikipediaより抜粋

 

数年前、1人でツーリングをしている途中、ふと思った。

 

「個室ビデオ屋に行きてえな」

 

ハンドルを長い間握っていたら、違うのを握りたくなったわけだ。

 

バイクをしばらく走らせていると金太郎・花太郎が見えてきた。

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バイクを停め入店。

しばらく店内を見て回る。

 

AVは「爆乳モノ」「熟女モノ」「痴女モノ」「M男モノ」しか見ない。

その話を友人にすると「オイオイ、この兄ちゃんイカレてやがるぜ!」と言われるが、俺のAV観からすると、普通の「美少女モノ」を見ている奴の方がどうかしている。

 

俺がAVに求めるのは非日常だ。つまり、エンターテイメントだ。俺にとってAVを観るのはディズニーランドに行くのとなんら変わりない。

 

普段の生活では到底会うことがないようなタイプの女性が出ているモノしか俺は見ない。

 

普通のそこらへんにいそうな可愛い女の子なんて見ていて何が楽しい?

 

DVDを何枚か選びレジへ、時間と部屋を決める。

その時は、90分リクライニングルームを選択。

 

店員から部屋の鍵を受けとり、さて、部屋に行こう…としたところで

 

「あの…それ、SHOEIですよね?」

 

と店員に声をかけられた。

 

一瞬ポカンとなった。

俺はこの時、バイクのヘルメット片手に入店していたのだ。ヘルメットのブランドはSHOEI。

バイクヘルメットの日本最大手ブランドである。

 

え、なに?ヘルメットの話?

 

俺は幾ばくか動揺した。

 

個室ビデオ屋は現代に蘇った「ディオゲネスクラブ」だ。

そこは紳士の社交場。現代のオアシス。

そこは静寂が愛される。針一つ落としてはならぬ。

 

そんな所で人に声をかけるなど以ての外だ。しかも、この個室ビデオ屋の秩序を守る法の番人のハズの店員がこんな事でどうする。

金太郎・花太郎のレベルも落ちたもんだ…

 

店員を観察する。見た目は40代半ば、ヨレヨレのネクタイ、少し禿げた頭、手垢のついたメガネ、ニヤリと口角の上がった口からはガチャガチャの歯並びが覗かせている。

 

「はい、そうです、SHOEIですよ」

 

「そうなんだー!いやー僕もね、バイクに乗っててね!ちなみに今日はどんなバイクに乗ってきたの?」

 

 

いや、知らんがな。

早よシコらせろや

 

何故、俺はエロDVD屋で世間話せなあかんねん。

 

てか、そんな話されても困るわ。萎えるわ。

 

そんな俺の心の声は到底届くはずもなく、店員のマシンガントークは続いた。

 

俺はなんとかトークを切り抜け、部屋に入室。

 

数十分後、見終わったDVDを返して、また店内で視聴するDVDを探していた。

 

 

俺はAVメーカー「プレステージ」の棚で足を止めた。

「エスカレートしすぎる熟女5人、あなたの自宅に突撃訪問。2」が目に留まったからである。

http://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/detail/=/cid=118man00110/?i3_ref=list&i3_ord=4

 

エスカレートしすぎる熟女シリーズの中でも最高傑作だ。

出てくる女優は、北条麻妃、浅倉彩音、川上ゆう、風間ゆみ、中森玲子。5人とも熟女女優の中でも最高レベルの5人だ。

今作では特に浅倉彩音が素晴らしい。パフォーマンス、コンディションともに1番脂が乗っている。

ふむふむ、なかなか、これで良いのではないか?と考えていると、我が視界にニュっとDVDが差し出されていた。見れば今時の可愛い系の女優だ。

振り返れば、例の店員が、ニヤニヤしながら俺にDVDを差し出していたのだった。

 

これには俺も動揺を隠しきれなかった。

 

「な、何ですか!?」

 

「好きかなって…」

 

イヤ、連れか!!!

てかなんで、お前に俺の性癖予想されなあかんねん

 

その後結局退店するまでバイク話をされた。

 

しかし、俺は不思議とこの店員に対して怒る気になれない。

 

と言うのも、彼はきっと俺の何十倍もバイクが好きなんだろう。

一日中、エロDVDに囲まれて過ごす中で、自分の大好きなバイクに乗って、しかも「SHOEI」のヘルメットを片手に持って入店しめきた客がいれば声もかけたくなるだろう。

俺の中での判決は情状酌量の余地ありとして、被告人バイク好きの個人ビデオ屋の店員を

禁固刑100年の刑に処す

本当なら万死に値するが、俺の心に残った人を思いやる気持ちに免じて今回は許そう。

なんて、当時思ったものだった。

 

 

 

あれから数年が経ち、俺も社会人になった。

仕事中のストレスと言うのは想像以上だった。

一日中座って、全く同じ姿勢で全く同じ作業を永遠とこなしていくのだ。

腰は痛めるし、心も疲労していく。

そんな中で、もしも、取引先の人が俺と同じく映画好きだったなら?

もしも、俺と同じくバンド好きだったなら?

 

俺に声をかけてきた彼の気持ちが今なら少しわかる気がする。

 

きっと彼の心はもうすでに壊れていたのだ。

彼の心は壁一面のエロDVDにより、ぺしゃんこにされていたのだ。

来る日も来る日もエロいDVDを眺め、それを目当てにくる男の客の相手をするのに彼は疲れ切っていたのだ。

 

彼は今どこで何をしているのだろうか?

彼の心は未だにあの店のエロDVDの間に挟まったままなのだろうか?

 

それとも、彼の心は大好きなバイクに乗って、どこか気持ちのいい道を走り抜けているのだろうか?

 

小説書いてます!!!

 

名古屋に来たなら大須に行くべき

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最近大須でばかり遊んでいる。

 

大須商店街とは、名古屋を代表する商店街で連日人で賑わっている。

かつては、秋葉原日本橋大須と三大電気街なんて言われていたこともあり、PCを買うのも作るのにもとりあえず大須に行くのがベターな選択である。

 

それだけでなく、大須商店街は出店が数多くあり、ビール片手にたこ焼き、焼きそばをパクパクつまみながら商店街を練り歩くのも乙なものだ。

 

立ち並ぶ店は大体、古着、古着、古着、おもちゃ屋、飯屋、、古着と言う並びが永遠と続く。

 

あと、3回行けば1回は何故かブチギレて喧嘩してるオッサンに会える。

あいつらマジで何しに大須に来ているんだろう。

 

今日は、大須の中でも特にオススメのお店を何件かご紹介します。

名古屋に来るなら是非ともよってください。

 

・やきや

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地味だけど超名店。大須に行けば絶対に食べに行く。画像にあるようにお好み焼き屋さんです。

お好み焼きといってもあの平べったいお好み焼きではありません。平べったいお好み焼きをくるんと巻いて、ロール状にしたものが出てきます。生地がふわふわで美味いんだな。

ロール状なので食べ歩きにも最適。なによりも200円台と言う破格の安さ。

大須に行けば絶対にチェックしておきたいお店だ。

 

・メガケバブ

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トルコ人がやってるケバブ屋。大須に行くと、トルコアイスでお客さんをおちょくってんのをよく見る。

学生の頃、店の前を通った時、「キミミオボエアルゴハンタベル?」と謎の客引きにあったことがある。

俺はここで始めてケバブを食ったんだが、ケバブも美味いもんだ。ピリリとスパイシーなソースに甘ーい肉がよく合う。

うーん、ビール飲みたい!と思ってメニューを見たがビールは売っていない。

トルコって酒飲まないのかなー?

 

・ロッキンロビン

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ハンバーガー屋。内装は80年代アメリカーンな感じ。椅子は背もたれがないタイプで腰痛持ちのワシにはちと辛い。

味はサッパリとしていていくらでも食える。

実際結構量も多い。

キッチンは店長さんがお一人で回していらっしゃるので、お昼時は結構待つかも。

そう言う時は店内のテレビをぼけっと見て時間を潰すべし。

 

 

・ナゾコンプレックス

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最近出来たリアル脱出ゲームが出来るお店。

これが意外と面白い。俺はスパイ潜入ゲームをした。キャストさんに見つかったらアウトと言うゲームでかなりハラハラドキドキしながら遊べて面白かった。が、途中からどうにも混み合ってくる。潜入ゲームなのに、キャストよりも客の方が多くってなんだか興ざめしてしまった。が、何だかんだ、面白い。

大須商店街ではないが、大須の新たな観光名所になること間違いなし。

 

・めいどたいむ

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大須と言えばメイド喫茶だ。

数多くあるメイド喫茶の中でも俺はめいどたいむを推したい。

ここのお店はカウンター席が多くて、メイドさん達とお話し出来て楽しい。

あと、アミューズメントドリンクと言うものがあって、「デレデレドリンク」「ヤンデレドリンク」「ツンデレドリンク」の3種類の中から1つ選ぶ。選んだドリンクに合わせたセリフをメイドさんが言ってくれるのだが、俺はこれにハマってしまい、行くと必ず注文する。

 

この前、初めて「ヤンデレドリンク」を頼んだ。トマトジュースだった。

 

「これ、何だと思う?」メイドさんが聞いてくる

「トマトジュースじゃないんですか?」

 

「これね、私の血なの…」

 

最高だった。

 

 

・みんなもおいでよ大須商店街

 

今回紹介したお店だけじゃなくて、まだまだ魅力的なお店が大須にはいっぱいある。

というか、大須って広すぎるんだよな。結構俺も行ってるけど、未だに地理がよくわからんかなる時がある。

 

お洒落な店もオタク臭え店もコスメもエロゲも同人もオタクもヤンキーもガキもジジイも猫も犬も何でも許容してくれる名古屋のカオス空間大須商店街にみんな一度は遊びにおいでよ!