有限会社MUGEN本舗

ゲーム、バンド、漫画、映画、小説、なんでも批評ブログ

ゆかりん元気でね

f:id:yuugentmugen:20181029001341j:image

今を遡ること、3年ほど前、僕は童貞でした。

彼女も出来た事がありませんでした。

 

バンドをやって、女の子のファンに話しかけてきてもらえる時もありましたが、生まれもってのコミュ障でなかなか話せず、彼女たちはなぜか俺とよく対バンする後輩バンドの子達と付き合ったりして、俺はハンカチをキリキリと噛みしめ嫉妬に狂う日々でした。

 

僕も年頃の男の子だったので、どーーーしても女の子と話したりしてみたかったんですが、いかんせん面と向かって話すのは照れ臭いし、何を話していいのかよくわからなくなってしまいます。

 

そこで、苦肉の策で「出会い系」をやってみようと思いました。

出会い系、と言っても俺がやっていたのはひまチャと言うチャットアプリ。

 

誰にでもメッセージを送れるこのアプリで女の子と出会いたい。などと、当時の俺は切に思っていました。

※ひまチャットは基本的に出会い目的はNGです。禁止事項なので皆さんは当時のトチ狂った俺のような行動をしないように

 

メッセージを女の子に送りまくるのですが、いかんせん、まったく返事は返ってきません。

プロフィール画像の俺が不細工だからだろうか…などと落ち込んでいる時に、ゆかりんと言う名前の女の子から返事が来ました。

 

 

ゆかりんは大阪に住んでる27歳。大学を卒業して入った会社で人間関係が上手くいかず仕事を辞め、知り合いのツテを使って運送業をしているとの事でした。

 

ゆかりんは明るくって、毎日メッセージを俺にくれました。

 

俺もゆかりんにいろいろな事を話しました。

名古屋で大学生をしていること、バンドをやっている事、童貞なこと、ドMなこと…

 

ドMだと言った矢先に、SMエロ画像が送られて来て、「これでも見て興奮してな!この変態!」と言われた時はテンション上がりました。

 

とまぁ、俺とゆかりんはなんやかんや仲良くメッセージを送りあっていました。

 

俺はネットを通じて仲良くなったなんて経験が初めてで、なんだか、とても不思議な感覚でしたが、こんなに気が置けない女友達ができたのも久しぶりでゆかりんからのメッセージを毎日楽しみに待っていました。

ゆかりん運送業で全国を飛び回っていて、彼女から毎日どこどこの名物を食べて来たよ!なんてメッセージが来ると、俺はまるで自分も一緒にそこに行ったような感覚になるのでした。

 

たまに時間が合えば電話もしました。

ゆかりんは思っていたよりも優しい声をしていました。

ゆかりんが車を運転して、俺がギター弾き語りをして日銭を集めて2人で旅でもしようぜ!なんて馬鹿な話もしたことをよく覚えています。

 

ある時、ゆかりんの夢について聞きました。

ゆかりん運送業でお金が貯まったら、整体の学校に行って将来は整体師になりたいと話していました。

 

それから数ヶ月、ゆかりんとの関係は続きましたが、俺にはじめての彼女が出来たり、研究が忙しくなったり、ゆかりんゆかりんで仕事が忙しく、いつのまにか疎遠になっていき、メッセージを送り合うことなんてなくなりました。

 

 

それから3.4年経ちました。

ふと、自分のラインの友達欄を見ていたら、ゆかりんを見つけました。

あんまり、友達欄なんて見ないから、ゆかりんのラインを見るのも久しぶりでした。

 

俺とやりとりをしていた頃は普通の明るめのお姉さんみたいなアイコンだったんですけど、今のアイコンはゆかりんが整体師の先生がよく着るあの青色の施術着みたいなのを着て、誰かの足を真剣な顔でマッサージしている姿でした。

 

彼女はこの数年で夢を叶えていました。

 

なんだか、それがとっても嬉しくて、久しぶりに俺はメッセージを送ろうかと思いました。

 

でも、やめました。きっと俺のことなんて忘れてるだろうし、仮にメッセージが来ても、迷惑になるかもしれない。

 

きっとゆかりんとは二度と会うことはないでしょう。

 

それでも、一言、ゆかりん元気でね