有限会社MUGEN本舗

ゲーム、バンド、漫画、映画、小説、なんでも批評ブログ

長野の山奥に閉じ込められた

タイトルが不穏ですね。すいません。

 

ここ最近、師も走る師走な訳で、仕事もだいぶ忙しいのですが、もう、遂に限界と私は最近定時で帰っています。

いつどこから雷が落ちてもおかしくない状況。

ギリギリチョップな毎日です。

 

そんな日々の中で、ぼんやーりと、大学時代所属していた軽音部の合宿について思い出しました。

 

大学の軽音部ってチャラチャラしたイメージをお持ちの方が多いと思いますが、何故か私の所属していた軽音部は体育会系でした。

一年生のうちはひたすら先輩のクソ重い機材や、ドラムセットを運び続ける日々、そして、たまにライブ出来たとしても、ライブ終わりにはいつも何故か反省会があり、酷いと夜更けまで先輩に怒られると言う仕打ちを受けていました。

まるで軍隊、そんな部活動なわけですから、まぁ、人が辞める辞める。バンドしたくて入ったのに下働きばっかりさせられるわけですから当然ですわな。

ちなみに、俺の代は最初は50人ばかりいたのですが、結局、春のうち20人になり、それが、夏には15人になり、結局残ったのは10人ばかりでした。

残った連中と言うのは、そんな地を這う日々を共に過ごす訳で、我々は歪な固くてヌメヌメとした絆で強く結ばれました。

 

 

さて、そんな我々軽音部の合宿はBBQやら川遊びなんぞ一切ありません。もちろん、女の子とのキャッキャウフフなんてものは陽炎の如しです。

 

軽音部の合宿は長野の山奥にあるスタジオに1週間軟禁されて、ずーっと練習すると言う、ストイック&ストイックな合宿でした。

 

ホテルのワンフロアを軽音部で貸切、そこで寝泊まりするわけですが、何本ビールを飲み、何本タバコを吸い、何度裸になり、何度裸にされ、何度裸にし、そして、何時間練習したのか…もはや記憶が定かではありません。

 

練習の合間にホテルの部屋に戻り、タバコを吸いながらビール飲んで甲子園見て、

「こいつらワシより年下けー、すっごいなー」

とひとりごちたのを今でも覚えています。

 

とにかく楽しかった。

 

俺、合宿というのをそれまで経験したことがなくて、こんなに楽しいものなのかと驚いたよ。

 

親やバイトとか一切を忘れて、1週間ずーっとバカやるって今思えば本当に貴重な時間だったよな。

 

泊まるホテルには大浴場があり、なんとそこが24時間ずーっと開いてるんだわ。

だから、深夜練習が終わって夜中の3時4時とかに大浴場行って、床にボディソープブチまけて、その上をクルクルと回転しながら滑りまくったりした。身体中傷だらけになった。

 

そんで、部屋帰っても、おちおち寝れないのよ、何故かというと、合宿伝統の夜襲と言うイベントがあって、先輩たちが後輩の寝込みを襲うんだわ。

と言っても別にレイプされるとかそんなんじゃなくて、ギリギリ笑えるレベルのいたずらをされるのよ。俺の時は寝込みにいきなり襲われて、服を脱がされ、うつ伏せにされて手足をガッチリと数人に掴まれた。

もう、そうなると動けないわけ、そんで、「なんすか!?なんすか!?」ってパニクってると、背中をジュッと何かとてもアツイものを押し付けられた。

あひゃゃあ!!!と熱さで暴れまわる。なんだなんだとよく見ると、SMロウソクのロウを全身に垂らされていたんですわ。

 

フザケンナ!!!とキレるところだけど、俺も感覚が麻痺ってたから、先輩と一緒に爆笑した。そんで、一緒になって隣の部屋で寝てる同期の奴を襲うわけ、そいつも飛び起きて、あひゃゃあ!!!とか言うのを見てまた爆笑。

 

そんでね、一番何が記憶に残ってるかって言うと、星空なんですわ。長野の山奥、星がめちゃくちゃ綺麗に見える。

天の川をあんな風に見たのは人生であの時だけだった。

男数人で夜中にむさ苦しく見に行く、アスファルトの上にみんなで寝っ転がって、すわースッゲー!とか言ってるところに、流れ星が流れていった。

 

「俺たち、そういや1週間オナニーしてねえべ」

「俺、隠れてトイレでしたぞ」

「マジかよ、お前、いつ?」

「あ、また流れ星が流れたぞ」

「あの流れ星、ありゃ、まるで溜まった俺のザーメンみてえだ」

 

俺たちは馬鹿であった。

 

もうきっと二度と1週間山奥で軟禁されるなんてことは人生で起こらないだろうし、起こっても欲しくない、しかしながら、俺はあの頃の事をたまに思い出す時がある。

そして、たまに1人でふふっと笑うのであった。