有限会社MUGEN本舗

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ナルト読んでたらアムウェイ思い出した。

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昔、とある会食で知り合った女の子と食事しに行った。

 

名古屋駅の近くのお洒落なイタリアンを二人で食べた。俺は仕事終わりでスーツ着てて、彼女はオフィスカジュアルな落ち着いた服を着ていた。彼女は至って普通の女の子といった具合で少し丸めの顔がとても可愛らしかった。

 

話も弾んだ。休日は何をしているのか?と言う話題になった。俺は大体映画見たり、酒飲んだりしてると言った。彼女は大体、仲間とスポーツしたりBBQしたりしていると言っていた。

なんでも、休日の集まりが忙しくてなかなか自分の時間が持てないほどらしい。でもとても充実していると彼女は笑った。

 

そのあと、自然と仕事の話になった。

俺は今の仕事について軽く話した。彼女はとある飲食店の経理をしているとのことだった。それ以外にも副業をしているとのことで、気になって俺は何をしているのか聞いてみた。

 

アムウェイって知ってる?」

 

それを聞いた瞬間、「あ、(察し)」といった具合になった。どうやら俺はカモだったみたいだ。

 

アムウェイってなーに?

一言で言うと「ネズミ講」です

詳しく知らないし、別に知りたくもないから、気になる人はグーグルで調べてみてください。

 

と言うわけで、俺も

「それってネズミ講だよね?」

と聞きましたら、

「違うよ!!!これはね…」

と説明を受けました。

説明を受けた結果、

「うん、ネズミ講だよね?」

ってなりましたね。

 

その後も彼女はアムウェイの素晴らしさを語りはじめ、ついには勧誘が始まったわけでさあ…

 

アムウェイの商品って健康にいいんだよ!!!アメリカじゃあ既に市民権があってみんなやってるんだよ!!!」

 

アメリカがなんじゃ!!!ここは日本だぞ!!」

 

「でも、健康とかさ、気になるでしょ?アムウェイで買って健康になろうよ」

 

「こんな地獄みたいな世界で長生きななどしたいわけないだろ。俺は輪廻転生からの解脱を目指す修行僧だぞ、マーラよ去れ!!!」

 

とまでは言いませんでしたが、やんわり断りました。

 

その後も彼女は永遠とアムウェイの素晴らしさについて語っていました。

 

特に気になったのが、アムウェイコミュニティでよく集まりがあるそうで、彼女はそこが楽しくて仕方がないんだとか。

 

休日の集まりってのはアムウェイの集まりだそうで、彼女の夢は将来アムウェイの仲間達が楽しく時間を過ごされるようなバーを経営することだと目をキラキラとさせて語っていました。

 

なんだか、俺はいたたまれなくなり、伝票をひっつかんで、お会計を済まし、すぐにお店を出ました。

 

駅まで送ってもらったのだが、彼女は去り際に「また会ってくれますか?

と不安そうに聞いてきた。

俺は非常にバツが悪く、曖昧に返事してすぐに電車に飛び乗った。

 

非常に胸糞悪い経験だ。

 

・ハマっていたかも知れねえ

 

ナルトを皆さんはご存知でしょうか?

あの国民的漫画ナルトです。

孤独な少年ナルトは多くの出会いと別れを経験し、成長していきます。

一方、ナルトのライバルであるサスケも天涯孤独の少年。彼は物語の中盤で強さを求めるあまり、悪の道に突き進んでしまいます。

そして、物語の終盤、再開した二人は死闘を繰り広げるのですが、その最中、ナルトはサスケを見て、境遇さえ違えば立場が逆だったかも知れねえ…と呟くのです。

 

アムウェイ少女を見たとき、このナルトを思い出しました。

 

きっとアムウェイ少女も孤独だったのでしょう。普段の生活が不満だったのでしょう。

 

だから、彼女はやっと見つけたアムウェイと言う居場所を必死に肯定してすがっていただと思います。

 

しかも、本人もそのことに自分で気づいていたのでしょう。

俺を勧誘するときの切実さや、自分に言い聞かせるように楽しいを連呼する姿などは見ていてとても痛々しかったです。

 

本当に楽しい人は何度も楽しいなんて言わないと思うんですよ。

 

 

 

俺は彼女のことを笑えませんでした。

 

俺も大学に入ってバンドを始めるまでは地味で孤独な青年だったからです。

もし、俺がバンドに出会う前にアムウェイに出会っていたらハマっていたかも知れません。

 

別に本人が楽しければ、アムウェイに入っていようが何だろうか全然オッケーだと思うんですよ。

ただ、もしも彼女が俺の予想通り、無理をしてコミュニティに属するために頑張っていたのであれば即刻やめた方が絶対いい。

 

今、彼女が本当に楽しく毎日を送っていることを願っています。

 

 

 

平成最後の夏、下呂温泉でタイムトラベラーに会った話。

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こんにちは。管理人です。

皆さんはタイムトラベラーって信じます?そう、あの時間を行き来することができるタイムトラベラーです。

 

今日は私が平成最後の夏、日本三代名泉の岐阜県の温泉街、下呂温泉でタイムトラベラーに出会ったお話をさせていただきます…

 

・湯治の為に下呂温泉

 

今年の夏、盆の長期休暇に突入する直前、私はぎっくり腰になった。

その為、せっかくの長期休暇も家の中でウダウダと過ごしていた。

そんな俺を見かねて、友人のTさんが俺を下呂温泉へ湯治に行こうと誘ってくれた。

 

Tさんは俺の1つ歳上の26歳。昔バンドを一緒にやっていた。

 

Tさんと車で下呂温泉に行くと、まず、

メインストリートにあるゆあみやに向かった。

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ゆあみやで足湯に浸かりながら、温泉ソフトを食べた。温泉ソフトとはソフトクリームに温泉卵をぶち込んだ美味なる食べ物である。

下呂温泉名物なので是非とも食べるべし。

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(メインストリートの橋でノリノリの管理人の図)

 

その後、てきとうな飯屋に入り、飛騨牛うどんを食す。正直、飛騨牛が他の牛肉とどう違うかなんてさっぱりわからんがとにかく美味かった。

 

・いざ温泉巡り

 

さて、そろそろ温泉に行くか、と我々が向かったのは水明館。

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ここは、下呂温泉の中でも老舗中の老舗。

早速、温泉へと向かう。

残念ながらその日は露天にはいかなかったので、室内温泉へ。

広々とした温泉の中へ、足をそっと入れてみる。続いて腰、胸、肩まで風呂へと浸かる。

 

「Tさん!この温泉ヌルヌルするよ!」

身体中にまとわりつくようなヌメリが体を包む。Tさんは落ち着き払って、

「落ち着け…ローションが入っている可能性がある」

もちろん、そんなことはなく、それがこの風呂の効能なのだろう。

不思議と腰が楽になった気がした。

 

風呂を出て、一階の喫茶店でコーヒーを飲む。

茶店はガラス張りで外の池が見える。

そこでTさんと、今年の甲子園の事について話し合った。

ネオ君は果たしてどこに行くんやろかな〜なんてところである。

 

 

さて、お次は、白鷺の湯!!!

ここは下呂温泉の街中にある小さな温泉。

地元の方々に古くから愛されている名泉らしい。

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ヒノキ風呂で水温はかなり高め。

アチアチ!と言いながらも肩まで入ると、ふぃ〜っと自然と声が出る。

2人でアチアチ言っていると、そこに、全身刺青の男が入ってきた。

その瞬間、風呂場に緊張が走った!!!気がしたが、隣のおっさん達は

「ほぉ〜今日は東京から来られたんですか?」

なんて話し合っている。

 

もう、私の目は刺青の虎さんに夢中である。

なかなかに凄い刺青だ。男はきっとカタギではないだろう。風呂に入りたいのは分かるがもう少しだけ周りに配慮してほしいもんである。

 

その後、我々はかえる神社に向かった。

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ここにお賽銭を入れると……何が起こるかはお楽しみ!!!

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カエルさんとのツーショット!!!

 

・疲れた我々は喫茶店

もうこれだけ回って我々はヘトヘトになった。

最後にロイヤルホテル雅亭に行こうとしたが、まだ温泉が開いていなかったので我々は喫茶店で時間を潰すことにした。

コーヒーを頼み、席に着く。

席に着くと、メニュー立てのところにノートが置いてある事に気がついた。

観ると、「下呂温泉旅のノート」だ。

どうやら、ここに来た人達が思い思いのことを書くノートみたいだ。

我々はペラペラとノートをめくってみた。

殆どが、「彼氏との記念日に来ました!」とか、「友達と来たよー!」なんて言うホンワカとした内容だった。

 

「なんかいいっすね〜」と俺がTさんを見ると、Tさんの表情は強張っていた。

おい、これ見てみろよ…Tさんが、ノートのある場所を指差す。そこを見れば。

 

「2018/6/16はじめまして〜!!!最近mixiとモバゲー始めました!!!みんなマイミク申請よろしく!!」

と書いてあった。

 

な、なんだと!!

今は何年だ!?平成30年だぞ!!!

 

「これは、考えられる可能性は1つですね」

私はここで一呼吸おいてこういった。

 

「タイムトラベラーが下呂温泉に来たんですよ」

 

その可能性しか考えられない。

タイムトラベラーが下呂温泉に来たのだ。

それ以外考えられない。

下呂温泉は日本三大名泉の1つであるとともに、ここは時空の狭間でもあるのだ。

我々は息を飲んだ。

 

その後、ロイヤルホテル雅亭で下呂温泉の街を一望できる露天風呂に浸かったが、それでも我々の気が晴れることはなかった。

あのタイムトラベラーは一体何が目的なのであろうか?今でもその疑問は私の胸を締め付けている。

 

 

 

 

トムクルーズが悪役!?「コラテラル」(ネタバレ感想)

コラテラル(2004年アメリカ)

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マイケル・マン監督

 

主演は最高にカッコいい黒人俳優。

ジャンゴは俺のオールタイムベストに入る。

ジェイミーフォックス

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そんなジェイミーフォックスと今回タメはるもう1人の主役がみんなご存知

トムクルーズ

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この2人が真夜中のロスで暴れまくる映画。

それがコラテラルだ!!!

 

 

・ストーリー

主人公マックス(ジェイミーフォックス)はタクシー運転手。ロスで運転しだしてから12年経つ。真面目で優秀なタクシー運転手だ。

彼にはリムジン運送会社を作ると言う夢があったが、ズルズルと夢を実現できないまま、この仕事は次への繋ぎだと思いつつタクシー運転手を辞められずにいた。

ある夜、マックスは1人の女性をタクシーに乗せる。彼女は検事で明日は裁判なのだと言う。

2人は仲良くなり、女性はマックスに自分の連絡先を渡し、車を降りた。

そして入れ替わるようになって来たのが、

トムクルーズ演じるヴィンセントだ。彼は最初ビジネスでロスに来たとマックスに言う。

商談をまとめるため、一晩でクライアント5人と会わなくてはならない。一晩だけ専属運転手になってくれ、チップは弾むから。

そう言われ、マックスはヴィンセントに付き合うことに、1人目の所に着き、ヴィンセントは建物の中に入っていく。サンドイッチを食べてヴィンセントを待つマックス。

と次の瞬間にタクシーの上に人が降って来た!親方!!!空からオッさんが!!!

なんと、ヴィンセントはビジネスマンではなく、冷酷な殺し屋で今日は組織のために5人ターゲットを殺すことになっていたのであった。

こうして、マックスの地獄めぐりが始まった…

 

・ヴィンセントがおっちょこちょい

まずですよ、タクシーの上にターゲット落としますか?普通。

いや、ワザとじゃないのは分かっているけれど、それにしたってターゲットが窓から落っこちる可能性も視野に入れて暗殺すべきではないのかな?じゃないと、凄腕の殺し屋と言う設定が破綻しちゃわないかね?

ここだけじゃなくて、物語の中盤、あっけなくマックスに仕事道具を奪われて、高速道路に投げ込まれると言うミスも犯すし、最後は素人のマックスに打たれて死ぬし、ヴィンセントってちょっと殺し屋にしてはマヌケなのでは…と思ってしまった。

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(トム様演じるヴィンセント。白髪にスーツの出で立ちが超カッコいい)

 

しかし、ジャズバーのオーナーを殺すシーンやクラブでの大立ち回りなどは冷酷な殺人マシーンと化したトム様にゾッとすること間違いなし。彼は人を殺すことなんて爪の垢ほども考えない。なぜならば考える前に行動するからである。

 

・普通のいい人マックス

主人公マックスは普通のいい人、優秀で真面目なタクシー運転手でロスの道を知り尽くしている。

しかしながら彼の本当の夢はリムジン運送業である。今の仕事は繋ぎだと思って12年。繋ぎにするには長すぎる時間だ。

ここらへん結構共感する人多いのではなかろうか?いつかきっと!俺も!と思っているが行動が伴わず、夢を夢のままで終わらせてしまっている人。

これは繋ぎ、繋ぎと思っているうちに繋ぎのまま人生が終わってしまうのだ。そこに本当の自分はいない。

 

 

・2人は鏡合わせのような存在

ここで気づいたのが、この映画の主題はサスペンスではなく、仕事と人生なのではないかと思った。

マックスはいつかきっときっとと思いつつその一歩が踏み出せない。ヴィンセントは目的の為ならばあらゆる障害を排除していく。

どちらが良いのかと言うとどちらでもない。劇中お互いを罵り合い、お互い「ぐぬぬ…」となるシーンを見ればそう捉えて間違いはないだろう。

ラスト、マックスに打たれたヴィンセント。

病院に連れて行こうとするマックスだったが、ヴィンセントは「ロスでは道で人が死んでも誰も気にしない。そう言う町だ」

と言う。これはヴィンセントからマックスへの「誰の目も気にせず、夢を叶えろ」とのエールだったのかもしれない。

 

 

マン監督らしい、男臭さ、渋さMAXのこのコラテラル。中盤からの緊迫感たるや異常なので是非ともおすすめである。

 

うまい棒を見て軽音酒を思い出す。

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今回はとても汚い内容です。

食事中には絶対読まないでください。

 

最近気づいた。

うまい棒はマジでうまい。

10円とは思えないクオリティだ。

コンビニ行くと100円で10本買うのが最近のマイブーム。

味は明太子一択である。

ボリボリ一気に食うと口の中が塩辛くなって、唾液が出まくるのが分かる。いやはや、旨し旨し。

 

とは言うものの、そんなことを思うようになったのはここ最近である。

実は俺、うまい棒にはちょっとした思い出があるのです。トラウマと言った方がいいでしょう。

 

・大学生の頃、皆んな馬鹿だった。

 

俺は大学生活のほとんどを軽音部に捧げた。

小中高と学校に馴染めなかった俺にとって、初めて出来た居場所。それが軽音部だった。

部員達は変わり者ばかりでいっしょにいて飽きることがなかった。

 

ある時、俺は軽音部の飲み会部長に任命された。

この飲み会部長と言う役職何をするかと言うと、我が軽音部はライブの後には必ず「打ち上げ」をしてたらふく飲む。その時、そそうをした奴の面倒をみたり、皆んなが酔いつぶれてしまわない程度に場を盛り上げたりするのである。他にも他大学との窓口として部の意見をまとめたりとなにかと小忙しい役職であった。

 

ある日のライブ終わりに、先代飲み会部長から「次はお前だからな、今日の打ち上げで就任式すっから頼むぞ」と言われた。

 

俺はこの時、就任式のことを考えただけでゲロが出そうだった。別に緊張したりとかではない、就任式が嫌で嫌でたまらなかったからである。

 

・地獄の軽音酒

打ち上げが始まった。部員達はそれぞれ思い思いに時間を過ごす。馬鹿騒ぎをするもの、今日のライブについて語るもの、バンド論について熱く議論を交わすもの…

ほどほどに盛り上がったところで、先代飲み会部長が立ち上がる。

「注目!!!注目!!!えー、ここで、次の飲み会部長を紹介します」

 

ここで、俺の名前が呼ばれた。

俺は逃げ出したい気持ちを抑え込み、先代の横に渋々立つ。

 

「それでは、彼の就任を祝して、軽音酒を振る舞いたいと思います!!!」

 

先輩がそういうと、どこからともなくどんぶりが出てくる。

そのどんぶりにまずビールが注がれる。

次に、居酒屋のコース料理で出てきた鍋の残り汁をおたま一杯注ぐ。

どんぶりの中の液体はもう見れたものではない。茶色に濁り、表面には油が膜を張り、肉とアルコールの匂いに誘われて胃の中の食べ物が口から出てきそうになる。

まだまだこれで終わりでは無い、ここでようやく下地が出来たところなのだ。

次に、枝豆を入れる。茶色の液体の中にポコンポコンと緑が加わり彩が出来た。

次は…と見ていたら、どんぶりをだれかがひっ掴み、中にツマミの残りを適当にドボドボと投入しているではないか、更にそのどんぶりを誰かがひっ掴み、中に何やらよくわからないものを入れる。そのようにどんぶりの周りには餌にたかる鳩のように部員達が集り、俺の手元に来るときには、もう、何が何やらわからないおぞましい液体となっている。

これぞ、軽音名物軽音酒である

 

そして、先代飲み会部長からうまい棒を手渡される。

この軽音酒をうまい棒をストローがわりにして一気に飲み干すのが飲み会部長就任式の一大イベントなのである。

 

俺も男だ!!!

ままよとうまい棒で吸い込む。

ビールの炭酸と苦味。鍋の汁の甘みと塩辛さ、何やらわからないドロドロとした固形物。スポンスポンと喉につっかかる枝豆。

その全てが一気に口に押し寄せて来て、

俺は吐いた。

 

その後、どうなったかは詳しく覚えていない。

もう二度とあんな酒は飲みたくないし、俺は後輩が出来てもこんな酷い仕打ちをするものかと心に誓った。

 

 

一年後、俺の次の飲み会部長就任式の時、俺は超ノリノリでどんぶりに枝豆を皮ごと入れまくったのはまたまた違う機会にお話ししましょう。

 

・ふつうに食うのが一番

いやはや、本当に皆んな馬鹿だった。

やっぱりうまい棒は普通に食うのが一番である。

まず、これをストローがわりにするなんてチンパンジーでも考えねえぞ。

 

しかしながら、終わってしまえば全ていい思い出である。

 

軽音酒の事ですら懐かしく思える。

うまい棒を食べる時、ふと「もう一度くらいなら飲んでもいいかな」

なんて思う…訳ねえだろ!!くそ!!!

 

なんて壮絶なドラマなんだ…今更「おっさんずラブ」

amazon プライムでなんかいいドラマないかなーと探していたら、おっさんずラブ」があるではないか。

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今年の春に放映され、社会現象を巻き起こした衝撃作。

主人公の田中圭は後輩の林遣都と上司の吉田鋼太郎に告白される…同性からの告白に戸惑う田中圭。この異色の恋物語の行方はいったいどうなる?

 

・放映時の反応

なんか、女の子がめちゃキャーキャー言ってた印象。Twitterで女友達が

おっさんずラブめちゃ萌える!!」

と毎週のたうち回っていた印象。

俺はまったく理解が出来ない。

なぜ男同士の恋愛に萌えるのか?

そもそも女の子ってなんでBLもの好きな子多いんだろう?どこがどう好きなのかとかいろいろ聞いてみたい。

そう言う子にじゃあ野獣先輩も好きなの?

と聞くと、絶対にノーと言う。

(てか、俺の女友達は野獣先輩知ってんだよ)

 

まぁ、それはともかく当時はまったく理解ができなかったし、見る気もしなかった。

 

ただ、最近、俺の憧れの先輩と飲んでた時、

「アタシ、おっさんずラブ好きなんだよね」

と言っていた。

「あー、なんか有名でしたよね、面白いですか?」

と俺が言うと、先輩はウフフと笑い

「それは見てのお楽しみ笑」

と言われた。

こんなの見るしかないじゃない!!!

 

・いざ視聴、なんだこの壮絶なドラマは!?

 

巨乳ロリ好きの33歳会社員の春田(田中圭)は仕事は出来ないが、気のいい男前。

春田は偶然会社の部長(吉田鋼太郎)の携帯の待ち受け画面を見てしまう。そこには春田の写真…なんと、部長は春田が入社した10年前からずっと春田の事が好きだったのだ…!

時同じくして、春田は会社の後輩の牧(林遣都)と意気投合してルームシェアを始める。

牧はマメで料理も上手い。2人は楽しくルームシェアをしていたが、ある日突然春田は牧にキスされる。

なんと牧も春田の事を好きになってしまっていたのだ!!!

 

ホモとホモがノンケを奪い合うなんて壮絶すぎるだろ…!!

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ナイスミドルの吉田鋼太郎

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爽やかイケメンの林遣都

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優しい顔した田中圭を奪い合うんだぜ。

 

めちゃくちゃ責めてるな…

 

こんなドラマ俺は初めて見たよ。

 

・見た感想

3話まで見ましたが、これ思ってたよりも大分面白い。最初は吉田鋼太郎田中圭への純愛っぷりが完璧にホラーにしか見えなかったけれど、見てるうちになんだか可愛く見えてくるから不思議だ。おっさんなのに…

林遣都の男に恋してしまった男のいじらしさも見ていてなんだか切なくなる。

また、田中圭の幼馴染役の内田理央はこう言うドラマにありがちな、私、同性愛にめちゃ理解あるから!!!的なキャラ。

たまに鼻につく場面はあるけれど、基本的にはすごくいいキャラしてる。超可愛いし。

あと、吉田鋼太郎の奥さん役、大塚寧々もとっても綺麗。吉田鋼太郎の事を本当に愛してて、良妻っぷりが逆に可愛そう…

でも、笑えるところはキッチリ笑えるコメディドラマ。

 

 

見るまではLGBTの問題とかに結構突っ込んだ考えさせられる系のドラマとかなんかね?

 と思っていた。が、明るく笑えて頭空っぽにして見れるドラマだ。もちろん根底にはLGBTに対する真摯な姿勢があるからこそ、性別の枠をあまり気にせず見れる。ゲイとかホモとか誰も言わないし、男性同士の恋愛に対して誰も嫌悪感を持たないしね。

 

これ、普通の恋愛ドラマにしか見えなくなってくる。

 

そう、これ、普通の恋愛ドラマなのだ!!!

 

主要キャラの田中圭吉田鋼太郎林遣都の男同士なのに男女の恋愛以上にピュアで濃厚な恋愛事情が非常に笑える一方でドンドンと引き込まれていく。

 

俺のようなヘテロセクシャルでも楽しめて見れました。

正直、俺は男同士の恋愛なんてまったく理解できないが、それでも引き込まれていくのは単純に脚本が面白いからなのだろう。

 

 

あと、4話。続きが気になって仕方がない。

 

追記:

田中圭がいきなり林遣都にデレ始めるあたりからまったく共感できなくなってしまった。

やはり、俺の中にはヘテロセクシャル特有の傲慢さが残っていたのであろうか(震え

しかし、「好きになるのに性別や年齢って関係あるの?」と言うテーマが回を追うごとに深まっていって興味深く見ることができた。

現実は不満だらけ「ミッドナイト・インパリ」(ネタバレあり感想)

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「ミッドナイト・インパリ」

監督、脚本は洒落乙映画界の巨匠「ウディ・アレン

主演はシャンハイナイトで陽気なカウボーイを演じていた「オーウェンウィルソン」

映画の花である女優達も超豪華だ。

アバウトタイムで超キュートな奥さんを演じていた「レイチェル・マクアダムス

影のある美女を演じれば右に出る者がいない、「マリオン・コティヤール

007スペクターでその健康的な美貌に虜にされた「レアセドゥ」

どんだけ美人揃えてんだよ

 

この作品、アカデミー脚本賞を受賞しており、その名声に劣らぬ素晴らしいストーリーでした。

 

・あらすじ…

主人公ギル(オーウェンウィルソン)は婚約者イネス(レイチェルマクアダムス)とその両親とともに婚前旅行にパリを訪れる。

ギルは売れっ子脚本家だが、今の仕事に不満を持っており、小説家を目指し処女作を執筆中。

ギルはパリをいたく気に入っており、パリに住みたいとすら考えている。しかし、イネスはマリブに住むと聞いてくれない。

パリでイネスの友人ポールと出会う。ポールのことをイネスはいたく気に入っているが、ギルは彼のインテリぶった態度がどうにも気にくわない。

ポールとの交友に我慢できなくなったギルは1人真夜中のパリを彷徨う。

深夜12時のベルが鳴った時、彼の元に一台の古風な車が現れる。それは1920年。ギルが憧れているパリの黄金時代へと通じる車であった…

 

・まず1つ言わせてくれ

この映画の魅力はなんと言っても、1920年のパリで実在した文化人達と出会うところにある。

老人と海」のヘミングウェイ。「グレートギャッツビー」のスコット・フィッツジェラルドピカソ、ダリ…etc etc

そう言った実在する文化人が次から次へと登場し、映画を彩っていく様は見ていてとても楽しいし、この映画の醍醐味と言っても過言ではなかろう…

 

と言うのは一旦置いといて

 

 

婚約者イネスがめちゃくちゃ嫌な奴。

これについて話をさせてくれ。

演じるのはレイチェルマクアダムス。大好きな女優だ。彼女は素晴らしい女優であることはまず間違いない。

アバウトタイムでの普通のどこにでもいそうな可愛い彼女を演じていたのが印象的で、なんとなく一途な可愛い女の子をイメージしていた。

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アバウトタイムについてはこちら

 

しかし、今作ではただの悪女

しかも、これがどこにでもいそうな嫌な女なのだ。

嫌な女でポイントその1

「彼氏を蔑ろにする」

劇中、インテリクソ野郎のポールにホの字で全くギルを顧みない。

ポールがギルをこき下ろしても、「ウンウン、そうだよね!」と同調。

「私、大学の時彼に夢中だったの」とまで言いだす始末。こんな女最悪。

ポールも嫌な奴なんだけど、それに乗っかって彼氏を蔑ろにするこいつはマジで嫌な奴。

ギルには散々自分の友人達との交友に付き合わせてヘトヘトにさせたくせに、パーティで嫌いな男性が近づいてくるとギルを盾にして逃げる。こいつマジで嫌い。

しかも結構こう言うヤツいるよね、自分のことを棚に上げて好きなようにするヤツ。

こう言うのは「いともたやすく行われるえげつない行為」ですよ

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嫌な女ポイントその2

否定しかしない

「いつかパリに住みたいなー」

「えー嫌よ」

万事こう言った具合。

 

この記事を読んでいる淑女の方々に言っておきたいのですが、男はたまに非現実的な馬鹿なことを言い出します。

「俺、仕事辞めてさ、農家になるわ」とか彼氏が言い出しても「は?無理に決まってんじゃん何言ってんの?」とか言わないであげて下さい。それはただの逃避の為に言ってるだけですから、「うん、そうだね、じゃあ私も一緒に行くよ」とかテキトーに流してあげて下さい。

それだけで男は少しだけ救われるのです。

 

…とレイチェルマクアダムスの嫌なところばかりあげてしまいましたね、失敬。

 

主人公ギルは1920年で魅力的な女性アドリアナ(マリオンコティヤール)と恋に落ちます。

 

おいおい、散々言っておいて主人公も浮気かよ!と思われてますね。お察しします。

 

ただ、このアドリアナがとってもステキな女性なんです。どこか影があって知的で、男が黙ってないタイプの美女。

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物語も終盤。ギルとアドリアナは遂に、お互いの気持ちに正直になりキスをします。

その時、馬車が現れ、彼らを1800年代へと誘います。

1800年代はアドリアナが憧れていた時代。

アドリアナはとっても楽しそう。

2人が楽しんでいるところに、ロートレックゴーギャンなど1800年代の巨匠達が現れます。

 

彼らとの会話を楽しむ2人、しかし、巨匠達はルネサンス期への憧れについて語り出します。

 

「こここそ黄金時代なのに?」

とアドリアナ

「君がいた時代こそ黄金時代だ」

とギル

 

そうです。センチメンタルはいつの時代にも共通の甘い果実だった訳です。

 

アドリアナは言います。

「ここで暮らしましょう」

しかし、ギルは言います。

「きっとここで暮らしていてもいつの日か別の時代に憧れる日がくるよ」

 

そうして、2人は別れ、ギルは現代に戻ります。

現代に戻り、イネスとポールの浮気が原因で婚約破棄。

ギルはパリで暮らすことを決意します。

その晩、以前から親交のあったレトロショップの店員ガブリエル(レアセドゥ)と偶然再会し、2人は雨のパリの中へと消えて行きました。

 

〜fin〜

 

 

・現実はいつも不満だらけだ。

 

昔は良かったなー。

よく聞くセリフだ。俺自身もあの時に戻りたいな、あの頃は良かったななんてしょっちゅう思う。

仕事で摩耗して行く日々の中でなら尚更だ。

でも、果たしてあの頃は良かったのか?

果たしてあの頃に戻れても幸せなのか?

 

我々は今しか生きられない。過去などと言うものはとうに存在しない。

ミッドナイトインパリは洒落乙映画と思わせておいて、懐古主義者達を真っ向からぶった切る明日への希望を抱かせてくれる映画でした。

 

 

さらば「sixdog」

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別れというものは本当になぜ毎回こうも唐突なのかと思う。今日もそれを痛感した。

 

マジで偶然、sixdogの閉店を知った。

 

sixdogってのは名古屋は新栄にある小さいライブハウス。楽屋なんてクッソ狭い物置みたいで、演者が楽器を置いたらそれだけでもう足の踏み場はないって感じだった。

 

いつも金のない学生たちで溢れてるようなライブハウスだった。そして、金がない学生だった俺が7年前始めてライブをしたライブハウスだった。

 

当時のことはよく覚えている。俺は大学に入ったばっかりで、ギターもオープンコードが何個か抑えれるかってくらいの初心者もいいところ(今もあんまりギターは上手くなってない)

大学のバンドイベントだった。フロアは大学生で満員。出番が回ってくるまで狭い楽屋でギターの練習してた。

ライブの出来は散々だったけれど、それでも人前で演奏するのはメチャクチャに楽しかった。

テンション上がりすぎてAメロでダイブした。

客にもみくちゃにされてステージに戻れず、サビが歌えなかった。

俺たちは3曲しかその時持ち曲がなかったから僅か15分程度の出番だったけれど、それでもライブの魔力に取り憑かれるには十分過ぎる時間だった。

俺みたいにsixdogでライブ童貞を卒業した奴らはきっと何百人って規模でいるに違いない。

sixdogには客としても何度も足を運んだ。薄暗い階段を何度も降りてsixdogに向かった。

正直、演者としてよりも友達のライブを見に行くことの方が多かった。sixdogに行って仲間とライブを見たり、話したり、飲んだくれたりしたことは俺の大事な思い出だ。

 

 

初ライブからしばらく経って本格的にバンドを始めて、バンド仲間が何人も出来た。仲間で集まって話をするとき、たまに話題に上がるのがライブハウスについてだ。「あそこは音響がどうだ」「あそこは楽屋がどう」「あそこは打ち上げがキツイ」

みんな好き勝手言っていたが、sixdogの悪口は聞いたことがなかった。

 

きっと、それは、sixdogがあったかいライブハウスだったからだろう。いい噂はよく聞いた。

面倒をよく見てくれるいいライブハウスだったそうだ。

 

それから数年経って、俺はバンドをセミリタイアして普通に働きだした。

会社行って、しこって、寝るだけの日々。

ギターの弦なんていったいいつから変えてないだろうか?

 

そんな日々の中でsixdogの閉店を知った。

sixdogが入っているビルの老朽化に伴い閉店だそうだ。

 

もう行くことはなくなったけれども、きっといつまでもそこに在り続けるだろうなと思っていたものがなくなるのは、とても勝手な感想だとはわかっているけれども、寂しいものだ。

 

 

思い出をありがとう。